スズキは2024年7月26日、インドのカーボンニュートラル実現に向け、5つ目となるバイオガス生産プラントの設置と、バイオガスを使用した農村向けモビリティサービスの実証について、スズキ100%出資のSuzuki R&D Center India Private Limited(スズキ R&Dセンター・インド)、National Dairy Development Board(全国酪農開発機構:NDDB)およびBanas Dairy社(本社:グジャラート州バナスカンタ)との3者間で覚書を締結し、基本合意したと発表した。
26日に、 Banas Dairy Sanadar工場で、近隣の酪農家が約2500人が集まる中、Banas Dairy のシャンカール・チョードリー会長、NDDB のS・ラジーブ取締役、スズキの鈴木俊宏社長の出席のもと覚書締結式が行なわれた。
3者はグジャラート州バナスカンタ地域で2025年から順次、4つのバイオガス生産プラントの設置に向けて取り組んでおり、今回新たに5つ目のバイオガス生産プラントを設置することに基本合意した。
農村向けモビリティサービスは、マルチ・スズキのCNG車にバイオガス燃料を活用し、農村地域の人々へ手の届きやすいクリーンな移動の機会を提供することを目指している。 鈴木社長は、「Banas Dairy、NDDBと協力して、バイオガス生産プラントと農村向けモビリティサービスの2つの事業を始めます。3者がアイデアを出し合って、新しい生活のモデルを作り上げ、バナスカンタの発展に貢献してまいります」と語った。
スズキ、NDDB、Banas Dairyの3社は、今後もインドのカーボンニュートラルの実現と、農村部の移動を支える取り組みを推進するとしている。