【スズキ】軽ハイトワゴンでも第3のエコカー争いが激化。首位に立つ燃費27.2km/Lを実現

MRワゴン エコの画像
↑写真はX。色はカシスピンクパールメタリック

スズキは2012年2月14日、軽乗用車のMRワゴンをベースに、いわゆる軽ハイトワゴン系(全高1550mm超)でトップの低燃費となる27.2km/L(JC08モード、以下同)を実現した「MRワゴン エコ」をシリーズに追加。同日より発売を開始した。

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↑写真はL。色はミルクティーベージュメタリック

MRワゴンは個性的なスタイリングや広い室内空間、タッチパネルオーディオなど新感覚のデザインを採用。燃費、走り、静粛性を進化させたスズキの新世代R06A型エンジンと副変速機構付きCVTを軽量なボディに組み合わせ、キビキビとした走りを可能としている。また2002年より日産自動車に「モコ」としてOEM供給していることでも知られている。

今回追加されたMRワゴン エコには、昨年11月にダイハツのミライースを0.2km/L上回るJC08モード燃費30.2km/Lでサプライズ・デビューを飾った「アルト エコ」で採用された、スズキの最新の低燃費化技術を注入している。これまで設定していた「MRワゴン X アイドリングストップ」に対して、3.0km/L上回る27.2km/Lを達成。これはダイハツのムーヴ、そのOEM車であるスバルのステラの27.0km/Lを同様に0.2km/L上回っている。

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MRワゴン エコの具体的な低燃費化技術としては、まずR06A型エンジンと副変速機構付きCVTをさらに高効率化。エンジンではピストンのコーティングのパターンやピストンリングの表面処理の変更など、エンジン内部のフリクションを減らす技術を新たに採用。CVTもさらに改良し、エンジンとの協調制御をより細かく行うことで、パワートレイン全体での燃費性能も高めている。

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さらに停車直前の減速時からエンジンを停止する、新アイドリングストップシステムを採用した。これは停車時に加え、ブレーキを踏んで時速9km以下になると作動する。またアイドリングストップ中にハンドルや専用スイッチを操作するとエンジンが再始動する機能を追加し、運転状況に応じたスムーズな発進を可能としている。これらはアルト エコと同じ技術が投入されたものだ。

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足回り部品の改良も燃費向上に貢献している。フロントハブ一体構造車軸ベアリングを採用したほか、リヤ車軸ベアリングも構造の見直しにより回転抵抗を低減。転がり抵抗を低減したタイヤを標準装着に選択。さらに走行中の引きずり抵抗を低減したフロントブレーキパッドも採用している。

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なおMRワゴン エコには、バックモニター付きタッチパネルオーディオ(CDプレーヤー・AM/FMラジオ付き、MP3/WMA/AAC対応)、キーレスプッシュスタートシステム、低燃費走行時に点灯するエコドライブインジケーターなどを装備。バックドアには「ECO」エンブレムを貼付している。またボディカラーには、緑味を帯びたリーフホワイトを新たに設定したほか、全8色を用意している。

価格(税込み、以下同)は別表の通りで、駆動方式はFFのみ。上位グレードのXになると、エアコンがオートになるほか、運転席ハイトアジャスターやチルトステアリング調整、リヤシート左右独立スライド&分割可倒、助手席バニティミラー、サイドターンランプ付きドアミラーなどが標準装備される。なおパールホワイト塗装車は2.1 万円高となり、リーフホワイト塗装車のみ4月からのデリバリーとなる。

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スズキ公式サイト

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