富士重工業は、マレーシアでフォレスターのKD生産(現地組立生産)を開始することを発表し、2016年2月26日にラインオフした。
今回、フォレスターをKD生産するのは、シンガポールに本社を置くタンチョン・グループのマレーシア工場。同工場でスバル車がKD生産されるのは、スバルXVに続いて2車種目となる。
この工場でのフォレスターのKD生産は、年間1万台規模を計画。2016年春からタンチョン・グループの販売網を通じてマレーシア国内やタイ、インドネシアで販売予定となっている。
今回のラインオフに際して、富士重工業副社長の近藤潤氏は、「スバルのASEAN地域におけるさらなる拡販に向けて、今後もタンチョン・グループとともに協力し発展させていく」とコメントしている。
同社は、2014年5月に発表した中期経営ビジョン「際立とう2020」で、強い事業構造を創る取り組みのひとつとして、東南アジア地域での強固な事業基盤の構築を掲げた。今回のKD生産はその一環で、成長著しいASEAN地域でスバルの「安心と愉しさ」を提案し、拡販を目指していくという。