2017年10月26日、スバルはモータースポーツ統括会社であるSUBARU TECNICA INTERNATIONAL(STI)と共同開発したコンプリートカー「S208」を450台限定で発売した。商談エントリー期間は2017年10月26日〜11月12日まで。
STI SシリーズのS207は2015年秋に台数限定で発売され、2年振りにS208が登場した。WRX STIをベースにした今回の「S208」は、「Sシリーズ史上最高の性能と質感を実現した究極のドライビングカー」という目標を掲げている。
スバルとSTIが共同してエンジンや足回りを専用開発し、外装・内装にも専用装備を追加しているハイパフォーマンスカーのトップエンドモデルだ。2015年に発売したS207に対して、エンジン出力や加速性能の向上、カーボンルーフの採用による低重心化等の改良を加えているのが特長だ。
エンジンは専用チューニングされ、ピストンやコンロッドなども重量公差を最小限としたバランス取りが行なわれ、ECUのチューニングも行なわれている。またターボはレスポンスが鋭いボールベアリング式を採用し、インタークーラーウォータースプレイを装備するなど、最高出力は329ps発揮する。
シャシーは、11:1のクイックなステアリングギア比、フレキシブルタワーバーをはじめSTI独自のシャシー&ボディ補強パーツ類に加え、フロントにはビルシュタイン製の倒立ストラット+可変減衰力サダンパー「ダンプマチックⅡ」を採用。
さらにフロントとリヤに標準モデルより強力なアクティブ・トルクベクタリングを装備している。これらによりSTIモデルのテーマである強靭でしなやかな乗り味と応答性に優れたシャープなコーナリングを実現している。足回りはBBS製19インチ鍛造アルミホイールに255/35R19サイズの専用タイヤを装備する。
エクステリアの専用装備としてはドライカーボン製トランクリップスポイラー、大型フロントアンダースポイラーを装備。インテリアはSTI製レカロ・バケットシートや専用スポーツメーターを採用するなど、走りへの期待感、所有する喜びを感じることができる装備・仕様になっている。
さらに、WRX STIが参戦しているニュルブルクリンク24時間レースを想起させるモデルとして、ドライカーボンルーフやS208ロゴ入りのドライカーボン・リヤスポイラーを採用した、「NBR CHALLENGE PACKAGE」(限定350台)を設定している。
ボディ外装色は、WRブルー・パール、クリスタルホワイト・パールの2色。さらに「NBR CHALLENGE PACKAGE」のみはクールグレー・カーキを設定することで、より特別感が感じられるようになっている。
「S208」は、450台限定とし、購入するためには10月26日〜11月12日に販売店での商談エントリーが必要。限定台数を上回る商談エントリー担った場合は、抽選での商談となる。