スバルのWRX STIが快挙を達成。富士重工業のアメリカ販売子会社スバルオブアメリカは、WRX STIでマン島TTコースでタイムアタックを行い、最速タイムを記録した。
イギリスとアイルランドの間のアイリッシュ海に浮かぶマン島は、公道を封鎖して行うオートバイのレース「マン島TT(ツーリスト・トロフィー)」を開催。その歴史は古く、初開催は1907年という100年以上の伝統を持ち、日本ではホンダが1959年に初参戦したことでも有名なレースだ。37マイル(約60km)におよぶマン島TTコースは、安定しない路面状況や民家や壁が道路脇に建ち並ぶという、公道ならではの特徴を持った難コースでもある。
今回、スバルオブアメリカは、イギリスのプロドライブ社と共同で、このコースのタイムアタック専用にWRX STIを開発。STI(スバルテクニカインターナショナル)も技術支援を行い、サスペンションやエンジンなどをセッティングしている。
マーク・ヒンギス選手がステアリングを握ったこのマシンでのタイムアタックは、平均ラップタイムで17分35秒、平均車速で128.73マイル(約207km/h)を記録。同選手が持つ最速タイムの19分26秒、時速116.47マイル(約187km/h)を更新した。これにより、WRX STIの優れたAWDスポーツパフォーマンスが改めて実証された。
今後もスバルとSTI は、モータースポーツを通じて「安心と愉しさ」を確かなモノづくりで実現し、世界中のファンの期待に応えていくことだろう。