スバルBRZ GT300 15位に沈む ピックアップというレーシングアクシデントとは何か

雑誌に載らない話vol261

スバル STIの先端技術 決定版 Vol.21

スーパーGT 第7戦 オートポリス

2018年10月20日(土)、21日(日)、大分県のオートポリスでスーパーGT第7戦が行なわれた。残すところ2レースとなったが、結果は予選4位、決勝15位だった。また土曜日の午前中に予定されていた練習走行も走れず、運のないレースとなってしまった。

思わぬところに原因があったオートポリスのレース
思わぬところに原因があったオートポリスのレース

第6戦のSUGOではSUBARU BRZ GT300本来の速さと強さを見せつけ、完璧なレースが展開され完全優勝をしたが、その勢いを持ち込むことはできなかった。

最初のトラブルはエンジンに出た。オートポリスでの公式テストは8月に行なわれており、気温、路面温度ともに、10月開催の今回とは全く異なる状況でのテストだ。そのため土曜日の午前に予定されている練習走行ではまず、低い気温、路面温度に対応するタイヤ選定をしなければならない。だが・・・・・・。

チーム作戦では、最初はハードタイプを選択し、全体の中でどのポジションになるのか探り、他チームのタイヤ選択を見ながらベストなものを探していく予定だった。だが、エンジンが不調なのだ。アイドリングや空ぶかしをしても綺麗にエンジンが回らない。懸命になって原因究明したが問題の箇所がみつからない。

排気系トラブル

考えられるのは、エンジン内部のトラブル、電装系ハーネスの問題、そして制御系ソフトの問題が考えられる。もちろん、レース前にSTIにあるエンジンベンチテストで慣らし運転は済ませ、R&Dスポーツでエンジン搭載後に始動性と吹け上がりを確認しているが、その時は、何も問題は生じていない。ところが、現地入りしてエンジンをかけてみると不調なのだ。

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