富士重工業は、「WRX STI」に特別仕様車の「S207」を設定し、限定400台で2015年10月29日から受注を開始することを発表した。なお、発売日は2015年12月1日となる。
S207は、WRX STIをベースにスバルテクニカインターナショナル(STI)がエンジンや足回りを専用チューンするとともに、内外装に専用装備を追加した、STIコンプリートカー。『「Sport,Always!」~究極のロードゴーイングSTI~』をコンセプトに、STIコンプリートカーの最高峰モデルとして、「愉しさで世界ナンバー1」のクルマを目指しているという。
エンジンは、2.0L水平対向4気筒ターボを専用チューン。エンジンのバランス取りのほか、専用のECUやボールベアリング・ツインスクロールターボ、低排圧パフォーマンスマフラーなどを採用することで、最高出力をベース車よりも20psアップの328psにまで向上。同様に最大トルクは、+9Nmの431Nmにアップした。
足回りは、フレキシブルタワーバーをはじめとするSTI独自のパーツを装着類に加え、フロントに国内メーカー初採用となる可変減衰力サスペンション「DampMatic Ⅱ」を特別装備。これらに加え、11:1のクイックなステアリングギヤ比や、フロント+リヤのアクティブトルクベクタリングにより、しなやかな乗り味とシャープなコーナリングを実現する。
また、ブレンボ製フロント6ポット、リヤ4ポットのモノブロック対向ブレーキキャリパー+ドリルドローターや、専用設計の255/35R19タイヤ、専用STI製ビルシュタインショックアブソーバー、専用大型フロントスポイラーの採用により、走行性能も向上させている。
エクステリアでは、メッシュタイプフロントグリルやエンブレム付サイドガーニッシュ、リヤバンパーエアアウトレット、S207リヤオーナメントなどを特別装備。ボディカラーは、WRブルー・パール、クリスタルホワイト・パール、クリスタルブラック・シリカの3色を採用した。
インテリアも STI製レカロ・バケットシートやスポーツメーター、レッド・インパネパネル、シリアルナンバープレートなど、専用装備が充実する。
また、STIが参戦しているニュルブルクリンク24時間レースをイメージさせる「S207 NBRチャレンジパッケージ」も設定。これは、S207に専用ドライカーボン製リヤスポイラーや、優勝記念オーナメントなどの専用装備を追加したモデルだ。
さらに、鮮やかなサンライズイエローを採用した「S207 NBRチャレンジパッケージ・イエローエディション」も用意された。
なお、限定台数の内訳は、標準のS207が100台、S207 NBRチャレンジパッケージが200台、S207 NBRチャレンジパッケージ・イエローエディションが100台。受注期間は2016年3月6日までだが、S207 NBRチャレンジパッケージ・イエローエディションのみ2015年11月30日までとなる。