2011年のインターコンチネンタルラリー・チャレンジ(IRC)にスバル・インプレッをベースにした、WRX STIスペックCグループN車両の競争力をさらに高めたグループR4仕様で参戦する。
IRCはWRカーで争われるWRCに対してS2000とグループN車両を主な対象としたシリーズで、欧州では人気の高いラリーである。市販車がベースであり、改造範囲が狭く市販車両のポテンシャルが大きく影響することからもWRCとは違った意味での興味深さがあるラリーだ。とはいえ、2011年はグループN規定にグループ4規定が適用されることになり、軽量化、冷却性能の向上、サスペンション改造範囲の拡大などが可能となり、S2000車両規定に対するWRX STIの活躍が期待される。
新井敏弘選手は2005年、2007年のプロダクションカー世界ラリー選手権のチャンピオンであり、5月に開催される第3戦フランスのコルシカ島、ツール・ド・コルスを皮切りに、第6戦ラリー・アソーレス、第9戦目チェックラリー(ハンガリー)、第11戦ラリー・オブ・スコットランド、最終戦のキプロス・ラリーに参戦する。また、全日本ラリーチャンピオンに過去何度も獲得している奴田原選手は第6戦のラリー・アソーレス(ポルトガル)、第8戦チェコ・ラリー、第11戦スコットランドの計3戦にそれぞれ出場する。