高級感もバッチリ「レガシィアウトバック」試乗記 頼もしいスバルのフラッグシップ

SUBARUのフラッグシップモデル、レガシィアウトバックは2021年10月に国内での販売が開始され、その日本仕様のアウトバックに試乗してきた。

日本仕様というのは、実は北米では2020年から発売されており、北米工場で生産、エンジンもFA24型ターボを搭載している。そのアウトバックの日本仕様は群馬工場で生産され、エンジンはCB18型ターボに換装。アイサイトXを標準装備して発売されている。

国内での展開は2グレードでX-BREAK EXとLimited EXの2モデル。試乗車はLimited EXだった。

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ボディサイズもだいぶ大きくなり、全長4870mm、全幅1875mm、全高1675mm、ホイールベース2745mmでDセグメントサイズの大きさだ。アウトバックは最低地上高が213mmもあり、クロスオーバーデザインのエクステリアは、アウトドアはもちろん、アーバンスタイルにもマッチするデザインでまとめられている。

最新の環境エンジンCB18型

国内仕様のCB18型ターボのデビューはレヴォーグから搭載が始まり、その後フォレスター、そして今回のアウトバックの順で3モデル目。133kW(177ps)/300Nmの出力でWLTCモード平均は13.0km/L。リニアトロニックCVTと組み合わされるAWDだ。

このDセグメントサイズの大きさに1.8Lターボは物足りないか?という疑問もあるが、実走行において不満はなかった。高速道路での加速や追い越し、上り坂など、もちろんパワーはあればあるだけいいとも言えるが、環境性能を競う時代に、SUBARUが持つ最新の環境性能のエンジンを搭載しているわけで、必要にして十分なパワーユニットだと断言できる。


CB18型の水平対向4気筒ターボエンジンを搭載

際立つのは静粛性の良さだ。プレミアムモデルレベルといってもいいほど静かに走る。もちろん滑らかさも備えており、欧州プレミアムモデルと比肩できるレベルだ。高速走行では滑るように静かに走りエンジン音も控えめ。一般道の荒れた路面ですら静かに走行するので、高級感もバッチリで、床下からのロードノイズをよく抑え、風切り音もほぼ聞こえないのだ。

それでいて車両本体価格は414万7000円。試乗車のLimited EXはメーカーオプションの本革シート、ハーマンカードンのサウンドシステム、サンルーフを装備して474万1000円なのだから競争力は高い。さらにアイサイトXは標準装備されているので、さらにお得感は増してくる。

アイサイトXを標準装備

アイサイトXは渋滞時50km/h以下の高速道路ではハンズオフが可能だ。実際の試乗で東名高速御殿場ICから横浜町田IC間で35kmの渋滞に遭遇したが、割り込みさえなければ一切機器に触れることなく走行できた。ただしレベル2の運転支援システムであるため、前方を見ていること、周囲の環境も把握していることなど、通常の運転と同様の認識は必要。脇見や居眠りなどしようものなら、ドライバー監視カメラにより即座に警告音とアラートが点灯する。

もうひとつロケ先で恩恵を受けたのがX-MODEだった。キャンプ場をロケ場所に選択し、細い山道を数キロ走行したが、私有地に入るとすれ違いができないほど狭くなり、舗装も怪しくなり次第に未舗装へと変わった。しかも急斜面で、登りはゆっくりアクセルを開けていけばスリップすることなく登れるが、下りは神経を使う。

CVTはドライブに入れたまま降り始めるとフットブレーキでの速度調整では時々スリップしている。それを感じるとさらに慎重になりゆっくり下ることになるが、X-MODEのスイッチをいれた瞬間、速度調整が自動になる。正確には走行していたその時点の速度がリミットにセットされ、それ以上速い速度にはならない。だからブットブレーキに神経を使うこともなく、下る速度はクルマ任せ。ハンドルだけ脱輪しないように気をつければよいので、頼もしさを感じたのだ。

情報の整理を

さて、SUBARU車全般に言えるとこなのだが、インテリア、特にメーター周りの情報の多さが個人的には評価を下げる。センタークラスターにある大型のタッチパネルとメーターパネルには情報のかぶりがあり、同じ情報がなぜ? センターディスプレイは標準装備なので、必要な情報の整理はもう少し追い込みたい。

またセンターディスプレイの使い勝手もいまひとつ。何かを変更しようとした時に2アクション以上になることが多く、インターフェイスの改善は望みたい。情報を表示していればいいというのは違うし、物理スイッチのほうが使い勝手がいい場合もある。

近年常時接続や高度運転支援システム、先進安全装備類の発達でできることが増えた。それゆえに操作が複雑になったり、情報表示が増えたりという状況なのだが、モノが溢れた状態にも受け取れるので、ぜひ整理されたわかりやすいインフォテイメントになってほしいと感じた。<レポート:高橋アキラ/Takahashi Akira>

レガシィアウトバック諸元表

価格


The Mortor Weekly

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