スバルの販売店である東京スバルと千葉スバルが2023年4月1日、それぞれ社内のメカニックによるチーム、東京スバル・レーシングと千葉スバル・レーシングを編成し、今シーズンのGR86/BRZ Cupレース（プロクラス）に参戦すると発表した。
参戦する2チームのチーム代表・運営は井口卓人選手が担当し、千葉スバルの87号車は久保凛汰郎選手、東京スバルの88号車は井口卓人選手がステアリングを握る。
実際のチーム体制では、ニュルブルクリンク24時間レースやスーパー耐久レース・シリーズで豊富な経験を持つ佐野泰弘氏がチーフエンジニアとして87号車、88号車のレース車両全体の統括、指揮を担当。また、それぞれの車両に千葉スバル、東京スバルで選抜されたメカニックが所属し、レース時には全国のディーラーから選ばれたメカニックが各1名ずつ帯同することになっている。
東京スバル、千葉スバルの目的は、それぞれのディーラーにより多くのファンを根付かせること、各ディーラーでのメカニックとしての人材育成やモチベーションの向上、ひいては人材リクルート活動に対する影響力の増大などが挙げられている。
現在、日本で最大規模を誇るナンバー付き車両によるワンメイクレースのGR86/BRZ Cupはプロフェッショナル・シリーズとアマチュア対象のクラブマン・シリーズによって成り立っているが、プロドライバーが多数参戦しているプロフェッショナル・シリーズには2013年のシリーズ発足当初からトヨタの有力販売店がチームを結成し参戦している。
それに対してスバルの販売店チームはプロフェッショナル・シリーズでは皆無で、実際に出場車両のほとんどはGR86となっていた。シリーズ発足から10年を経てようやくスバル販売店チームの参戦が実現したわけである。
GR86/BRZ Cupの2023年シーズン第1戦は5月13日〜14日に宮城県・スポーツランドSUGOで開催される。
