富士重工業と同社のモータースポーツ統括会社スバルテクニカインターナショナル(STI)は、2016年のモータースポーツ活動についての概要を発表した。
2016年シーズンは、「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」、「SUPER GTシリーズ」、「グローバルラリークロス選手権」の3つのカテゴリーに参戦する。
ニュルブルクリンク24時間耐久レースへの参戦は、2008年から9年連続。2011年、2012年、2015年にクラス優勝を果たしたSP3Tクラス(排気量2.0L以下のターボ車クラス)に出場し、2年連続4度目のクラス優勝を目指す。
2016年の参戦車両は「WRX STI」で、軽量化をはじめ、空力性能やダウンフォースの向上、レギュレーション変更に合わせたエンジンセッティング、新タイヤの投入(今年からダンロップからファルケンに変更)など改良が施されている。
ドライバーは2015年に引き続き、山内英輝選手(日本)、マルセル・ラッセー選手(ドイツ)、カルロ・ヴァン・ダム選手(オランダ)、ティム・シュリック選手(ドイツ)の4名体制。総監督はSTIの辰己英治氏が務める。
SUPER GTシリーズは、「SUBARU BRZ GT300」でGT300クラスに参戦。2016年の参戦車両は、2015年仕様車をベースに、コーナーリング性能とブレーキ性能を強化するために、フロントタイヤサイズを300/680R18から330/710R18へと変更。また、さらなる軽量化や空力性能の向上、エンジン性能の向上などが施されている。
チーム総監督はSTIの辰己英治氏、ドライバーは井口卓人選手と山内英輝選手を継続起用する。
アメリカで人気のグローバルラリークロス選手権には、スバルラリーチームUSAに技術支援するというかたちでサポート。サーキットレース、オフロードレース、ラリーの要素を併せ持つこの競技でもニュルやSUPER GTで培ったノウハウを注ぎ込み、2016年シーズンは、信頼性向上に重点を置いたエンジン開発や車体の軽量化、剛性の強化、慣性モーメントの最適化などの技術支援を行っていく。