【スバル東モ】待望のBRZ、気になる次期レガシィ、そして新型インプレッサは?

スバル アドバンスド ツアラー コンセプトの画像

スバルは2011年12月3日から一般公開される今回の東京モーターショーで、2台のワールドプレミアと1台のジャパンプレミアを行う。スバルはこれまで海外のモーターショーでワールドプレミアを行ってきており、東京でのワールドプレミアは異例と言っていいだろう。ショーのテーマはコーポレートスローガンでもある「Confidence in Motion」。日本語で表現すれば「安心と愉しさ」である。

スバルブースの画像

次期型レガシィツーリングワゴンに通じる1台

そしてワールドプレミアの筆頭は、SUBARU ADVANCED TOURER CONCEPT(アドバンスド ツアラー コンセプト)となる。走りと環境性能を高次元でバランスさせた「革新スポーツツアラー」をテーマに開発されたという。翻訳すれば、次期型レガシィツーリングワゴンである。ただしCセグメントの高性能&ユーティリティを備えた近未来スポーツワゴンとしているので、ボディサイズに関してはレガシィそのものと断言はできない。

スバル アドバンスド ツアラー コンセプトの画像

エンジンは水平対向1.6Lの直噴ターボとされ、明確にダウンサイジングコンセプトを掲げている。日本の自動車メーカーとしては日産に続き、小排気量化とターボ過給、そして直噴と、最も正確にダウンサイジングコンセプトを追求している点は評価できる。なお1.6L直噴ターボの実力は200ps&350Nmオーバーが予想され、最大トルク回転数は大幅に低められるはず。出力的には2Lターボクラス相当の実力を備え、現行の2.5Lターボ(285ps)をカバーする性能は、ハイブリッドの採用により実現すると思われる。

駆動は当然ながらAWDで、トランスミッションは縦置きリニアトロニック(CVT)。さらに、ハイブリッドシステムを組み込んだ上級グレードも設定するとしている。CVTはチェーン式で、ハイブリッドも組み込むことを想定すると従来よりさらにトルク容量をアップし、450Nmクラスに対応できるCVTになると予想される。

ハイブリッドシステムは、エンジンとトランスミッションの間にモーターをサンドイッチしたパラレル式で、エンジンとモーターの間にはクラッチを装備すると見られる。もちろん燃費はクラストップを狙っており、ハイブリッド仕様では現行モデルに対して50%の燃料消費量を目標にしている。10・15モードでおよそ16km/L以上というレベルを狙うのだ。燃費向上の内訳は、エンジンで10%、CVTで10%、ボディの軽量化=で10%、ハイブリッド化で20%とされている。なお、ハイブリッドモデルはEV走行モードも持つ。

スバル アドバンスド ツアラー コンセプトの画像

エクステリアは、フロントフェンダーの張り出しと盛り上がり、リヤフェンダーのブリスター風の張り出しをつなぐ直線的なウエッジラインと、後ろ下がりのクーペライクなロングルーフデザインが特徴だ。したがって、デザイン的にはダイナミック&スポーティさを前面に押し出しており、もちろん空力性能でもクラストップを狙っている。インテリアは「ヒューマン・センタード・コンセプト」がテーマで、機能性重視と、ウッドやメタルなどの質感を生かしたクラフトマンシップを感じさせる上質感を追求している。またスバルご自慢のアイサイト2の改良型も搭載する。これは視認角を26度に広角化し、より遠距離もカバーできるようにしたものと思われる。

スバル アドバンスド ツアラー コンセプトの画像

エクステリアやインテリアはデザインスタディ的な要素が強く、現実にはパッケージングを重視するはずで、次期型にどれほど投影されるかは現時点では予想できない。

■アドバンスド ツアラー コンセプト主要諸元 ●ディメンション:全長4580×全幅1840×全高1430mm ●エンジン:1.6L 水平対向4気筒直噴ターボエンジン ●トランスミッション:リニアトロニックCVT ●駆動システム:シンメトリカルAWD+ハイブリッドシステム ●電池:リチウムイオン電池

注目のワールドプレミア。BRZは世界が注目している

注目のワールドプレミアはBRZである。もちろんこれはコンセプトカーではなく、市販モデルそのものだ。異例にもトヨタのFT86と同様に、BRZも半年以上前から専用ホームページが立ち上げられ、海外のモーターショーでもBRZの技術概要を示すスケルトンモデルを出展するなど、ティザーキャンペーン的手法で盛り上げを狙っている。

スバルBRZの画像 アピールポイントは、ポルシェと同レベルの低重心、軽量・コンパクト、低重心によって得られる革新的なハンドリング、新たなドライビングプレジャーの実現としており、キャッチフレーズは「ピュア・ハンドリング・デライト」(ピュアなハンドリング性能によるドライビングプレジャー)としている。

また開発担当者は、「スイートスポットの広いスポーツギヤ」といった表現をしており、ドライビングマシンであることを強調しているが、その一方でマーケティング的にはFR駆動方式の2ドアクーペというクラシックなスペシャルティカテゴリーに分類されることも間違いない。トヨタFT86も同様だが、発売が開始された時に、どの側面が強くフォーカスされるかは興味深い。

なおBRZの全貌、エクステリアはショー会場でベールを脱ぐとしており、事前には一切発表されない。その一方で11月16日から開催されるロサンゼルスオートショーでは「BRZコンセプト・STI」を出展している。これはBRZをベースにワイドフェンダーなどSTI用のモディファイを加えたコンセプトモデルである。東京のショー会場では、FT86とどの程度のデザイン差別化が図られているも興味深い。なお、事前に発表されたスペックは以下の通りだ。

■スバルBRZ主要諸元 ●ディメンション:全長4240×全幅1775×全高1300mm ホイールベース2570mm ●エンジン:2.0L 水平対向4気筒直噴(D-4S) ボア86×ストローク86mm●トランスミッション:6MTまたは6EAT ●サスペンション(前/後):ストラット/ダブルウイッシュボーン

このスペックから読み取れるものは、まず、ホイールベースは2570mmだが、インプレッサはが2620mmで、それよりわずかに短いのはフロントデフが不要な分と考えることができる。つぎに、ボア×ストロークは、最新のFB20型が84×90mmであることを考えると、ボア×ストロークとも変更して専用設計にしていることがわかる。また、フロントデフが不要な分だけエンジンが後退して搭載されているため、バルクヘッドと接近して吸気の取り回しスペースが厳しいことが想像でき、スバル初の前方吸気となっている可能性が高い。

新型インプレッサの画像

新型インプレッサがやっとジャパンプレミア

新型インプレッサはすでに4月のニューヨークショーで公開されているため、ジャパンプレミアとなる。ボディは5ドアハッチバックと、4ドアセダンの2機種で、5ドアは「スポーツ」、4ドアは「G4」という名称が加えられる。ハードウエアとしては、NA2.0LのFB20型とリニアトロニックCVTを組み合わせ、加速性能と実用燃費の向上を狙ったモデルだ。
新型インプレッサの画像エンジンはFB20型と新登場のFB16型。つまり2.0L、1.6Lのふたつのエンジンバリエーションがある。今回はアイドリングストップを採用し、ボディの空力も熟成することで、クラストップの実用燃費としている。なお新型インプレッサのキャッチフレーズは「ニュー・バリュークラス」で、性能や品質でベストインクラス(カテゴリートップ)を狙うと同時に、現行の2.5Lのレガシィに乗り換えない旧型レガシィ・ユーザーにアピールする狙いもあり、インテリアの質感の向上なども図られている。
開発コンセプトは、ワールドレベルのCセグメントの中で高い競争力を備えるということだろう。このため、かつてのインプレッサのイメージとはまったく方向性を変えていることが特筆できる。国内発売は11月30日とされている。
■新型インプレッサ主要諸元 ●ディメンション:全長4415×全幅1740×全高1465mm ●エンジン:1.6Lまたは2.0L ●トランスミッション:リニアトロニックCVT

STI のコンプリートカー「S206」も登場予定

STIのスペシャルメイドカー、Sシリーズの最新版「S206」も登場する。このモデルはモーターショー直前の11月24日に発売される。このS206は量産のWRX-STIをベースに、STIがエンジン、サスペンション、シャシー、艤装に独自のチューニングを加えたもので、究極の、運転が上手くなるクルマを目指しているという。
また、今年のニュルブルクリンク24時間レースでクラス優勝したこともあって、スペシャルパッケージとしてニュル24時間仕様も発売されるという。もともとSシリーズは限定生産だが、ニュル24時間仕様はまさにコレクターズアイテムと言えるかもしれない。
 

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