SUBARU テストコースにローカル5G設備を導入して協調型自動運転の実証実験を開始

スバルは2024年8月28日、スバル研究実験センター美深試験場(北海道中川郡美深町)の周回コース全域に、Sub6帯(6GHz以下の周波数帯を利用する5G)に対応する、スタンドアローン構成のローカル5G(移動体通信事業者の通信設備を使用せず独自で構築し運用可能な5G)設備を導入し、協調型自動運転の実証実験を開始したと発表した。

テストコースへのローカル5G設備導入は国内自動車メーカーとして初の事例となる。

なお今回、自社内運用が可能なローカル5GとしてSub6帯の5G波は、通常のモバイル用5G通信で使用されるミリ波に比べ、一つの基地局でより広いエリアをカバーすることが可能。直進性が高く、帯域幅が広いため高速で大容量のデータ伝送が可能という特徴がある。

周回コースには、7基のSub6帯に対応する無線基地局を設置し、試験場エリア全域における協調型自動運転の遠隔制御を可能としている。また、導入した設備はノキアソリューションズ&ネットワークスNOKIA Digital Automation Cloud(NDAC)のシステムで構成され、日鉄ソリューションズのサポートにより導入が実現した。

なお、5Gなど、移動体通信技術をクルマの安全性を向上させる試みとしては2018年に、コンチネンタル、エリクソン、日産自動車、NTTドコモ、OKI、クアルコムが共同でドコモ5Gを使用するV2X実証実験を実施し車車間通信を前提に、5種類のユースケース(追い越し禁止警告、急ブレーキ警告、ハザード警告、交差点通過アシスト、歩行者警告)を想定した走行試験を実施。その有効性を確認している。

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