日産自動車は2023年3月17日、送迎時、幼児の車内置き去り防止をサポートする後付けタイプの「車内置き去り防止支援システム」を6月から順次全国の販売会社で発売し、シビリアン、キャラバン向けに設置を開始すると発表した。
「車内置き去り防止支援システム」は、車両のエンジン停止後、運転者や乗務員へ音声案内で車内に残った人員の確認を促し、確認が実施されないなどでスイッチが押されなかった場合、車外へ警報を発する「降車時確認式」の装置だ。また、車内に取り残された幼児などが、自ら助けを求める際にスイッチを押すことでも車外へ警報を発する。
手順としては、エンジン停止後、車内の確認を促す音声案内を開始し、乗務員が車内に幼児がいないかを確認後、車両最後部に設置したリセットスイッチを押すことで、音声案内が停止する。音声案内開始から一定時間経過してもリセットスイッチが押されない場合、ホーンの吹鳴と、ハザードランプが点滅する。
そして、万が一車内に幼児が取り残された際、スイッチを押すことで車外へ警報を行なうことができる。取り残された幼児が自ら助けを求める場合、車内に設置したSOSスイッチを押すことで、ホーンの吹鳴とハザードランプが点滅。集中ドアロック付車は、SOSスイッチを押すと連動してドアロックが解除される。
対象車種は、シビリアン(幼児通園専用車)2003年4月〜、キャラバン(幼児通園専用車)2005年4月〜となっている。
なお、車両へのシステム取り付けは各販売会社で実施し、価格は、取り付け工賃を含め補助金の範囲内を予定している。