日産 「NISSAN GT-R」2017年モデルをニューヨークで初公開

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日産自動車は2016年3月24日、米国で開催中のニューヨーク国際オートショー(一般公開日は3月25~4月2日)で、NISSAN GT-Rの2017年モデルを初めて公開した。「深化」を続けるGT-Rは今回、2007年の発売以来最大規模となるエクステリアやインテリアのデザイン変更を実施。さらに新技術の採用によって、ドライビングパフォーマンスの向上も実現している。
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エクステリアでは、フロントからリヤに至るまで大幅なデザイン変更を実施。フロントでは日産ブランドのデザインシグネチャーであるVモーションを採用し、さらに性能向上も実現。マットクローム仕上げを施し、最新のメッシュパターンを採用した新造形グリルは、開口部の拡大により冷却性能を向上させながらも、空気抵抗を低減することで従来の空力性能の維持を可能にしている。

またグリルから流れる明快なキャラクターラインが特徴のエンジンフードは、剛性の向上により超高速域での変形を抑制。さらに新形状のフロントスポイラーもレースカー直系の血統を感じさせるデザインであると同時に、高レベルのダウンフォースを維持している。
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サイドビューはGT-Rらしい流線型のフォルムをそのままに、空力改善のためにサイドシル前部を張り出させている。リヤではトレードマークであるリング型テールランプを引き続き採用しながら、新形状のサイドアウトレットなどリヤまわりにも空力改善のためのデザインを採用した。また、新デザインのシルバーフィニッシュのリヤディフューザーを囲むバンパー下部と、ボディカラーを分けるラインは、リヤビューをよりワイドでアグレッシブに見せるために高い位置に変更している。こうしたエクステリアの変更はGT-Rをよりスポーティでシャープに見せるだけでなく、空気抵抗/ダウンフォース/冷却性能という3つの性能を高次元でバランスさせている。
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インテリアにも大がかりな改良が施された。インスツルメントパネルには職人による精巧なステッチを施した高品質レザーを使用。コックピットには安定感を演出する水平方向の流れを採用しつつも、メーターからセンターコンソールまでドライバーを包み込むようにレイアウトして、ドライバー・オリエンテッドな空間を演出している。

ナビ画面は7インチから8インチに拡大し、操作性に優れた大型のアイコンを採用。またカーボン製のセンターコンソール上にITコマンダーを配置することで、前方へ身を乗り出すことなくモニター操作を行なうことが可能になった。
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パドルシフトはステアリングホイール固定タイプに変更され、ドライバーが手を離すことなくシフトチェンジできる操舵角領域がより広くなった。また操作力やストローク量だけでなく、操作時のクリック感も最適化されて、シフト時の操作感を向上している。さらにエアコンベントのノブやハウジングの操作感も見直され、心地良い操作感を提供する。

青木護エグゼクティブ・デザイン・ダイレクターは、「日産のドライビングパフォーマンスの象徴として、NISSAN GT-Rは深化し続けます。象徴的なVモーショングリルを採用して、最新の日産デザインランゲージを体現しています。そして、考え抜かれた空力性能と大幅に変更されたインテリアが、より成熟したキャラクターを同車に与えています。NISSAN GT-Rの深化はこれからも続きます」と述べた。

匠により1台1台手組みされる3.8L24バルブV6ツインターボエンジンには気筒別点火時期制御が採用され、パワーアップも達成。最大出力565hp/6800rpm、最大トルク467lb-ftを発揮する。円滑なシフトチェンジと変速時のノイズを低減する改良型6速デュアルクラッチトランスミッションとの組み合わせにより、中速~高速域(3200rpm以上)においてスムーズな加速を実現。また電子制御バルブを搭載し、軽量化にも貢献する新設計のチタン製合金マフラーに加えて、アクティブ・サウンド・コントロールの採用により、これまでにない心地よいエンジンサウンドを提供している。
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ハンドリングには定評のある現行型NISSAN GT-Rだが、2017モデルではそのコーナリング性能をさらに進化させた。ボディ剛性の向上により実現した、よりしなやかで正確に動くサスペンションが、新デザインの20インチ「Y字スポーク」アルミ鍛造ホイールを装着したタイヤの接地性を改善して、高速走行時の安定性を向上させている。

さらに、本モデルは高い性能向上を実現しながら、これまででもっとも快適な乗り心地を提供し、従来の高性能スーパーカーには見られない優雅さと洗練さを備えていると自負する。現行モデルよりもスムーズな乗り心地を提供し、さらに吸音材・遮音構造の徹底的な見直しによって室内でのロードノイズや風切音を大幅に低減。すべての速度域で非常に高い静粛性を実現しているとのことだ。

田村宏志チーフ・プロダクト・スペシャリストは、「新しいNISSAN GT-Rはいつでもどこでも、最高のドライビング・エクスペリエンスを与えてくれる、究極の性能を追求したスーパースポーツカーです。今回、パフォーマンスのさらなる向上とともに、ドライビング・エクスペリエンスの新たなレベルを追い求め、広範囲の改良を行ないました。最高のパフォーマンス、より洗練されたスタイリングとともに、輝かしいレースの歴史を持つ究極のNISSAN GT-Rを、自信をもってお客さまにお届けします」と述べた。

内外装には鮮やかな色を採用して、GT-Rの洗練されたキャラクターを表現する。外装色としては今回、ブレイズメタリックを新たにカラーラインアップに加えた。また、プレミアムエディション専用のセミアニリンレザーの内装には、これまでのブラック/アンバーレッド、ブラック/アイボリーの2色に、ブラック/サドルタンとサムライブラックの新色2色を加え、計4色から選択可能とした。

2017モデルの「NISSAN GT-R」は、米国では2016年の夏より販売を開始する。
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