
2015年6月9日、日産は新世代タクシー「NV200タクシー」の出発式を東京タワー駐車場で行なった。NV200タクシーは2014年11月に発表されたが、このほど発売・納車体制が整い、出発式が開催された。
初期納車されたタクシー会社は46社で、出発式には各タクシー会社のカラーリングを纏った35台が勢揃いし、出発式の後、都内に走り出した。出発式のテープカットは、日産の片桐隆夫副社長、日本交通の川鍋一郎社長、飛鳥交通の川野繁社長が行なった。
NV200タクシーは、NV200バネットをベースにタクシー仕様に仕上げている。オートスライドドア、電動式スライドステップを採用。リヤラゲッジには大型スーツケースを4個積載できる。また客席となるリヤシートも専用設計で角度調整ができ、ホールド感、座り心地、高級感を追求している。さらにパノラミックルーフをオプション設定し、開放感のあるキャビンとしている。
エンジンはHR16DE型1.6Lを搭載し、4速ATを組み合わせたFF駆動。サスペンションはフロントがストラット式、リヤはタクシー専用の2枚リーフスプリングによるリジッドとしている。
燃料タンクは55L。さらにタクシー仕様ならではのLPGを併用するLPGバイフュエル車も設定。オーテック扱いとなるこのバイフュエル車は55Lのガソリンに加え、75LのLPガス(車いす搭載ができるユニバーサルデザイン車は45.5L)。