【NISMO/日産】スーパーGTにも参戦可能なGT-Rのレース専用モデル!

GTR_GT3の画像
↑写真は開発実験車両のもの

2012年1月12日、日産自動車のモータースポーツ部門を担う日産・モータースポーツ・インターナショナル(以下NISMO)は、日産GT-R(R35)をベースに英国のJRモータースポーツ(以下JRM)と共同開発したレース専用モデル「NISSAN GT-R NISMO GT3」を発売した。この車両はFIA GT3規則に準拠しており、1月12〜15日に英国で開催されたオートスポーツショーにJRMより出展されたほか、1月12〜14日にUAE(アラブ首長国連邦)で開催された「ドバイ24時間レース」にも参戦した。

JRMと言えば、2011年のFIA GT1世界選手権でミハエル・クルム/ルーカス・ルアーの両選手がドライバーズチャンピオンを獲得したGT-Rを走らせていたチーム&ファクトリーでもある。すなわちNISMOとJRMはGT1選手権を戦いつつ、同時にヨーロッパのGT3選手権にも開発実験車両でテストを兼ねて参戦し、今回の発売に至っている。

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↑すでに2011年のGT3選手権にも参戦している

ワークス勢の争いとなるGT1マシンとは異なり、GT3はレース専用ながらもプライベーター向けに市販を前提としたモデルとなる。したがってNISMOやJRMとしても走行性能はもちろんだが、耐久性や信頼性の確保も重視しての開発となった。

エンジンは市販モデル のGT-R(R35)と同じVR38DETTを搭載。6速シーケンシャルミッション、セミオートマチックパドルシフト、ステアリングアジャスト機能を標準採用している。ただし駆動方式はFIAのレギュレーションにより、後輪駆動となっている。

もちろん、NISSAN GT-R NISMO GT3は日本で開催されているスーパーGT(GT300クラス)にも参戦が可能だ。群雄割拠のGT300クラスに、さらに大きな話題がひとつ生まれたと言っていいだろう。

なお販売とカスタマーサポートの担当は地域によって異なり、日本/アジア/北米/南米/オセアニア地域はNISMOが、ロシアを含む欧州/中東地域はJRMが行う。車両本体価格もNISMO担当地域は3200万円(税込みで3360万円)、JRM担当地域では29万8000ユーロとなっている。

■NISSAN GT-R NISMO GT3主要諸元
全長×全幅=4780×1998 mm 重量=1300kg エンジン型式=VR38DETT 総排気量 =3799cc 最高出力=390kW(530ps)以上/6400rpm 最大トルク=612Nm(62.5kgm)以上/5200rpm  ホイールサイズ(前後とも)=13.0J×18

NISMO公式Webサイト

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