みなさん、こんにちわ。モータージャーナリストの高橋アキラです。前回はアウトランダーPHEVを賢く使うとこんなに省燃費にできますよ、というお話をお届けしました。
【スタッフ通信】三菱アウトランダーPHEVを賢く使おう Vol1省燃費
オンエアはこちらの第575回放送のポッドキャストで聴けます。
そして今回は、長距離でも省燃費にできまっせ!というアイディアをお伝えします。PHEVはご存知のようにエンジンも搭載しているし、モーターでも走行します。三菱アウトランダーPHEVはその2つの機関をとても賢く運用していて、エンジンだけで走行する、エンジンとモーターで走行する、モーターだけで走行する、そしてエンジンはバッテリーを充電するためだけに稼働する、といった使い分けをしていて、しかもそれは全部自動制御されているんです。
だから、運転手は何も考えずに走行しても、最も効率の良い走行を手にいれることができます。ですが、今回はさらに、こんな使い方をするともっと効率良くなるよ、というお話をお届けします。
テーマは「目指せリッター100km。道の駅めぐりのロングドライブ編」でお届けします。
横浜から東京湾を挟んで向かいにある房総半島をぐるっと走ります。千葉県の房総エリアは、じつはユニークな道の駅がたくさんあるんです。また道の駅には急速充電器も設置しているところも多いので、それらを活用して房総半島をぐるっと巡りましょうというわけ。
横浜ランドマークタワーを出発
出発はザ・モーターウィークリーを放送しているFMヨコハマがある横浜ランドマークタワー前がスタート地点です。EV走行可能距離は56kmと表示されています。ここをスタートしてすぐに首都高速湾岸線を通り、アクアラインを使って千葉に入ります。
走行距離:0km EV走行可能距離:62km
木更津うまくたの里
千葉への入り口は木更津。そこには「木更津うまくたの里」という道の駅があります。
走行モードは何も考えずにアウトランダー任せということでノーマルモードを選択。他にEV、SAVE、チャージのモードがありますが、ここはノーマルで走ります。
走行距離:52km EV走行可能距離:残14km 急速充電後:39km可能
むつざわつどいの郷
さて、つぎなる道の駅は「むつざわつどいの郷」。ここは温泉やドッグラン、BBQスペースがある珍しい道の駅。温泉は地層の隙間に眠る「よう素」を含んだ「かん水」と呼ばれる太古の化石海水を温めた天然温泉。内湯、露天、ドライサウナ、ミストサウナが設備されていて、町民外の入浴料は800円とお安いです。
ここにも急速充電器があるので、30分の充電。館内のお土産や地元の野菜などを物色していると、古代米のおにぎりを売っていたので購入。小腹の空いたDJ山下さんはパクリ。そんなことをしていたらあっという間に充電は終了です。
ここまでは35kmだったので、EV走行だけで到着してます。しかも途中で回生もするのでしょうか、到着時点ではまだ11km走行可能という状態でした。道路は平坦に感じたんですけどね。それで、充電を終えるとEV走行可能距離は44kmに増えました。
走行距離:87km EV走行可能距離:残11km 急速充電後:44km可能
鴨川オーシャンパーク
さて、次なる道の駅は「鴨川オーシャンパーク」。つどいの郷から、こちらまでは53.8kmあったので、EV残量はゼロです。ここにも充電設備があるのでランチをしながら充電です。
鴨川オーシャンパークは一年を通してイベントが開かれています。7月は14日が四葉のクローバー探し大会、15日はフリーマケットが開催されます。
そしてこの建物自体もユニークで、さざえとかピラミッドとかをイメージさせる外観なんです。建物の中もウォーキングギャラリーがあって、あっという間に時間は経ちます。EV走行可能距離は37kmに復活してます。
走行距離:140.8km EV走行可能距離:残0km 急速充電後:37km可能
ローズマリー公園
つぎのお目当ては「ローズマリー公園」です。ここには急速充電はないので、道の駅への立ち寄りだけ。でもそれがすごく珍しく、シェイクスピア生誕の家を復元していたり、ちょっとしたテーマパークになっています。
タイムスリップする景観が広がります
というわけで、存分にテーマパーク(≒道の駅)を満喫したら次の道の駅を目指しましょう。ここまで152.7km、EV走行可能距離は20kmとでています。じつは鴨川オーシャンパークから12kmほどの距離なんです。
走行距離:152.7km EV走行可能距離:残20km 急速充電後:設備なし
ちくら潮風王国
なんと!定休日。みなさん水曜日は定休日です。道の駅に休みがあるとは下調べがダメですね。
ということで、ここでは館内の写真もないのですが、広々とした芝生エリアや海まですぐなので、大海原を味わうには良い場所です。
そしてここにも充電設備があるので、充電します。
ここでの充電は53kmまで復帰しました。出力が大きいと思われますが、そあたりの情報がどこにもなく何kWの出力器なのかわかりません。
走行距離:162.6km EV走行可能距離:残9km 急速充電後:53km可能
富楽里とみやま
最後の立ち寄り道の駅は「富楽里とみやま」です。ここは館山自動車道に隣接した道の駅で、高速利用者も立ち寄れます。ここで最後の急速充電をしたら、一気に高速道路を使って横浜ランドマークタワーに戻ります。
走行距離:199.3km EV走行可能距離:残19km 急速充電後:56km可能
そしてリッター100kmは達成できたのか?いざ、給油です。
走行距離:284.4km EV走行可能距離:残0km
じゃ〜ん86.4km/Lという結果になりました。
残念ながらリッター100kmには届きませんでしたが、リッター86.4kmはすごい。
道の駅巡りは全部で6箇所に立ち寄り、うち、5箇所で30分の急速充電をしました。走行モードはノーマルなので、途中エンジンが稼働している場面もありましたが、284.4kmのほとんどがEV走行でした。そうするとこの燃費になるんですね。
今回はちょっと極端な使い方をしましたが、ここまでやらなくても1回充電をするだけでもかなり燃費はよくなりることが分かりました。もちろん、充電料金との比較になりますが、今の燃料代を考えると電気代のほうが安くなることが多いでしょう。また、今すぐにできる環境対策として考えられませんか?
ちなみに三菱自動車のHPでは充電シミュレーションができます。31円/kWhの計算で1ヶ月の走行距離とガソリン代を入れるとEVの場合とどれくらい差があるかわかるので、使ってみてください。
いかがでしたでしょうか? アウトランダーPHEVのこんな使い方もあるという一例をご紹介しました。次回もお楽しみに!!
【三菱アウトランダーPHEVを賢く使おう!】全5回
◆Vol.1 省燃費編
(仮想ママ・山下麗奈 1日アウトランダーPHEVを使う生活)
◆Vol.2 長距離省燃費編
(目指せリッター100km。道の駅めぐりのロングドライブ)
◆Vol.3 電気を使ったアウトドア編
(井手大介さん、舘谷春香さんと グランピング)
◆Vol.4 アウトドア料理編
(井手大介さん、舘谷春香さんと グランピング)
◆Vol.5 SUVの魅力編
(山下麗奈 オフロードコースを攻める!)