ミツビシ  「アウトランダーはここが変わった」ビッグマイナーチェンジのポイントを詳細解説

ミツビシアウトランダー改良点詳細011
各部の剛性アップなどにより乗り心地、静粛性を向上した

■ボディ&シャシー

今回の改良ではボディ、シャシーにも手を加え、車体各部の剛性の向上や静粛性の向上が図られている。サスペンション取付部の部分剛性を向上させ、ステアリングホイールやサスペンションからの入力を正確にボディに伝えることで、操舵感と操舵に対する応答性、ステアリングの正確性も向上した。

ミツビシ アウトランダー PHEV

フロントサスペンションはストラットのロッド径を32mmφから35mmφに大径化し、横剛性を高めた。また新設計されたフロント・サブフレームを採用、スプリングレートやダンパーの減衰力を再チューニングした。

リヤはダンパーのシリンダー径をサイズアップ。スプリングレート、スタビライザー径のアップ、ダンパー減衰力を高めている。またサブフレームにも補強材を追加し横剛性を向上。これらにより、た乗り心地を欧州プレミアムSUVクラスに対抗できるレベルまで高めているという。

PHEVのブレーキは、従来はヨーロッパ仕様に採用されていたフロント2ピストン・キャリパーを今回から日本仕様にも採用。さらにマスターシリンダー径も大径化し、剛性感を向上させている。

ミツビシ アウトランダー PHEVミツビシ アウトランダー PHEV

またボディ各部に吸音材や遮音材、制振材やダイナミックダンパーの追加など30点以上の改良を施している、これらによりエンジン音、ロードノイズ、風切り音を大幅に低減。遮音性を向上させ、より静かななキャビンとしている。ドアシールの構造にも改良を加え、ドアの閉まり音を改良。質感を高めている。


■パワートレーン

PHEVは、プラグインハイブリッドEV制御の改良やエンジンのフリクション低減により、ハイブリッド燃料消費率(JC08モード)を1.6km/L向上させ、20.2km/Lに向上、モーター効率向上により充電電力使用時走行距離(JC08モード)を0.6km向上させ、60.8kmとしている(「G Premium Package」のハイブリッド燃料消費率は20.0km/L、充電電力使用時走行距離は60.2km)

動力性能は、プラグインハイブリッド制御やモーター制御を見直し、市街地における発進時や走行時の加速性能やレスポンスを向上。4WD統合制御システム「S-AWC」も改良され、LOCKモード時のスリップ抑制制御を見直しトラクション性能を7%アップ。また、ボディ剛性の向上に合わせ前後駆動力配分制御やAYC制御再チューニングしている。

ガソリン車は新世代CVTを採用し、エンジン制御とCVT制御の協調制御を強め、JC08モード燃費を2WD車で16.0km/Lと0.8km/L向上。4WD車は0.2km/L向上させ14.6km/Lとし、クラストップレベル燃費を実現している。

ミツビシアウトランダー改良点詳細008■装備
衝突被害軽減ブレーキ、60㎞/h以上で作動する車線逸脱警報システム、レーダークルーズコントロール(ACC)などe-Assistに加え、ペダルの踏み間違いによる「誤発進抑制機能(前進・後退時)」をメーカーオプション設定(「M」を除く全車)した。

またクルマを真上から見ているかのような映像により、周囲の状況を知ることで、駐車等の運転を補助する「マルチアラウンドモニター(バードアイビュー機能付)」を標準装備(「M」を除く全車)。

PHEVは、駆動用バッテリーの電力を車載コンセントから最大1500Wまで出力でき、外出先や非常時に家電製品が使用可能な、100V・AC電源(1500W)を最上級グレード「G Premium Package」に標準装備している(その他のグレードはメーカーオプション)。

Auto Proveでは、アウトランダー/アウトランダーPHEVの試乗レポートも後日掲載予定。

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