三菱は、コンパクトカーの「ミラージュ」をマイナーチェンジし、2016年1月14日から全国の系列販売会社を通じて販売を開始する。
今回のマイナーチェンジでは、デザイン面だけでなく環境性能や安全性能など、多岐にわたる大幅な改良が施されている。
まずラインアップは、従来の1.0Lエンジン搭載車を廃止し、動力性能と燃費性能に優れる1.2L・MIVECエンジン搭載車のみに集約。グレード体系は、上級装備の「G」と充実装備の「M」の2グレード展開とした。
デザイン面では、エクステリアを大幅に刷新。ボリューム感のあるボンネットやクロームメッキで加飾したアッパーグリルとロワーグリル、下部にエアダム形状を配したフロントバンバーを採用し、スポーティ感と上質さを強調したフロントマスクとなった。さらに、ライトチューブ式LEDポジションランプを組み込んだ省電力ディスチャージヘッドライトをGグレードに採用している。
リヤまわりは、ロー&ワイドなスタイルを強調する大型リヤバンパーや、LEDリヤコンビランプ、空力性能と後方視認性を両立する新形状のルーフスポイラーを採用している。このほか、ブラック塗装で切削光輝仕上げの8本ツインスポーク15インチアルミホイールを装備。ボディカラーも見直し、ワインレッドパールとサンライズオレンジメタリックを新たに設定した。
一方インテリアでは、Gグレードはブラック、Mグレードはブラック×アイボリーの内装色と区別し、それぞれ新デザインのシートを採用(Gはステッチ入りシート)。また、メーターはメッキリング付きの高輝度常時透過照明点灯タイプとなったほか、ピアノブラック&メッキ加飾を施したリモコンスイッチ付き本革巻きステアリングホイールをGグレードに標準装備した。
ユーティリティ面では、ラゲッジフロアに分割収納が可能なカーゴフロアボックスを採用して収納性を高めたほか、後席シートバックを前倒しした際にラゲッジフロアをフラットにできるようになったのが、変更点となる。
安全性能の面では、低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM-City」と、誤発進抑制機能(前進時)を標準装備。前者は低速走行時に前方車両と衝突の危険がある場合、自動ブレーキで衝突の回避または衝突被害の軽減を図る。後者は、停車から約10km/h以下の走行時にアクセルの踏み間違いなどの操作ミスを検知した場合、エンジン出力を抑制して衝突被害の軽減を図る機能となる。
そして燃費を含めた走行性能では、アイドリングストップ機構の「オートストップ&ゴー(AS&G)」に、減速時(約13km/h以下)からエンジンを停止させるコーストストップ機能を追加するなどし、JC08モード燃費が+0.4km/Lの25.4km/Lに改善。また、サスペンションのバネ定数とショックアブソーバーの減衰力を最適化したことで、操縦安定性と走りの質感を向上させている。
このほか、電動パワーステアリングやCVTの制御も改良するなど、全面的に大幅な改良が施されている。