「ekスペース/eKスペース・カスタム」が大幅改良され2016年12月21日から販売開始された。スーパーハイトワゴンの市場は2014年に65万台を販売し、その後増税問題で翌年50万台にまで落ち込んだ。しかし、それでも大きな市場であることには変わらず、燃費問題で揺れた三菱としては軽自動車での販売台数回復は重要なポイントになる。
スーパーハイトワゴン市場全体で見ると、30代、40代の女性比率が高く、三菱によればekスペースではその層が弱いという。逆に50代、60代からの支持が多いそうだ。また、標準車とカスタムモデルではそれぞれに異なったイメージや印象を持つユーザーが多い中、ekスペースでは、その差がなくモデルの差別化があまりできていない、という分析もしている。
そこで、今回の大幅改良ではこの差別化を明確にし、個性を打ち出しターゲットユーザーも30代、40代の女性の獲得を目指すという変更を行なった。標準車のキーワードは「親しみやすさ」「キュート」「優しさ」で、カスタムのキーワードは「大人っぽい」「クール」「スタイリッシュ」をポイントに大幅改良した。
まずデザインだ。標準車、カスタムともにフロントフェイスを大幅に変更し、グリルとバンパーデザインをそれぞれ変更することで、印象が異なるようにデザイン変更している。標準車はワイド感と親しみやすさを意識したデザインということで、ラウンドしたデザインに変更されたことで、狙いである優しややキュートさといったソフトな印象に仕上がっている。
一方カスタムは三菱のデザインコンセプトであるダイナミックシールドを取り入れ、ワイド感を演出している。メッキ部が多くハイクオリティでインパクトのあるフロントフェイスに仕上げている。
また、ヘッドライトデザインでは、夜間でも存在感を発揮するようなフローティングしたクリスタルガラスのような質感のインナーレンズを採用し、存在感と高級感というイメージを持つ。
ホイールの意匠も変更され15インチはダーク塗装に光輝切削したものに変更し、14インチはシルバー塗装に変更されている。
外板色では、標準モデルにコーラルピンク、ショコラブラン、ウオーターブルーにホワイトルーフの2トーン仕様を追加し、ホワイトカラーのホイールが専用で装着される。モノトーンにもポピーレッド、コーラルピンク、ウオーターブルーの3色を追加して8色を展開し、合計11色の展開となった。
また、カスタムはホワイトパールとライトニングブルー、レッドにブラックルーフの2トーン3色が追加された。モノトーンは現行どおりの6色展開で合計9色展開というカラーバリエーションに増えている。
インテリアでは従来型でも好評だった室内高の高さや広さはそのままに、室内快適性のさらなる強化に取り組んでいる。
高い室内高1400mm、ロールサンシェードはそのままにリヤサーキュレーター機能を強化している。ナノイーやPM2.5対応とするなどで機能性をアップしてる。また、従来UVカットだけだったフロントウインドウ、フロントドアウインドウ、フロントクオーターウインドウにIR赤外線カットガラスを採用している。
シート生地変更では、標準車は親しみやすく、楽しさを感じる若い子育て層をイメージし、伝統的なチェック柄を採用。一方のカスタムはスタイリッシュでクールさを感じるシート生地を採用している。
先進装備では、オートマチックハイビームをカスタムに展開。先行車や対向車を感知すると自動でハイ、ローを切替えてくれる。また、クルーズコントロールをターボ仕様車に採用し利便性向上を図っている。
そしてこれまで標準車にはなかったターボモデルも追加し、標準車の顔でターボがあるということになった。ちなみに、燃費では自然吸気エンジンでは変更なく22.0km/Lでターボは0.2km/L向上し22.2km/LとNAを上回る燃費になっている。これはアイドリングストップに加えコースストストップ機能が追加されたため達成されたものだ。
三菱eKスペース・カスタム諸元表
三菱eKスペース価格と諸元表
ミツビシ アーカイブ
ミツビシ eKワゴン/カスタム アーカイブ
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