2014年4月16日、マツダは4月20日から開催されるニューヨークモーターショーに、現在開発中の次期型「ロードスター(MX-5)」に採用する新開発の「SKYACTIVシャシー」を出展すると発表した。
また同時に「 MX-5(日本名:マツダロードスター)」の誕生25周年を記念した特別仕様車「MX-5 Miata 25th Anniversary」も出展する。
次期「MX-5」に採用する新開発「SKYACTIVシャシー」は、アルファロメオと共同開発している次期型ロードスターのシャシーである。画像のように縦置き化されたエンジン、トランスミッションとシャシーを組み合せたもので、ロードスター伝統のトランスミッションとりやデフを直結するパワープラントフレーム(PPF)も継承されていることが分かる。
このシャシーは歴代のロードスターの中で最もコンパクトになっており、したがってエンジンのダウンサイジングや軽量化も追求され、ホイールボルトも4本ボルトに。ちなみに車両重量は現行ロードスターより100kgの軽量化を目指しているというから、想定車重は1000kgを切る値とされている。つまり初代ロードスターと同等以下ということになる。
エンジンの搭載位置はフロントミッドシップを更に追求し、より中央寄りにマウントされ、トランスミッションには完全にキャビン内に位置している。また従来より低重心化も図られている。サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リヤがマルチリンクという構成はこれまで通り。ステアリングギヤは当然ながら電動パワーステアが初採用されるが、スポーツカーらしくデュアルピニオン(ピニオンアシスト)式を採用している。
現行モデルの最後の特別仕様車「MX-5 Miata 25th Anniversary Edition」は、電動ルーフを採用した「パワーリトラクタブルハードトップ車(6MT、6AT)」をベースに、ソウルレッドプレミアムメタリックの外板色、ルーフ、Aピラー、ドアミラーのブラック塗装、オフホワイトのレザーシート、ドアトリム、手塗り仕上げのインテリア装飾パネル、ビルシュタイン製ダンパー(MT車のみ)を採用。
さらに、エンジンは内部の回転系部品の重量バランスにこだわり、ピストン、コンロッド、フライホイールなど、本来の公差より軽量で重量バランスを重視したパーツを選択して組み込むなど各部に「こだわり」を反映した仕様となっている。