マツダ 北米向けミッドサイズのクロスオーバーSUV「CX-70」を初公開

マツダのアメリカ法人「「マツダ・ノースアメリカン・オペレーションズ」は2024年1月30日、ラージ商品軍のSUVシリーズの中でアメリカ市場向けのミッドサイズ・クロスオーバーSUV「CX-70」を初公開した。

直6ターボ・ガソリンエンジン+マイルドハイブリッド搭載モデル

CX-70は、マツダのラージ商品群で、CX-60、フルサイズのCX-90に続く第3弾であり、重点市場と位置づけるているアメリカ市場向けに開発された2列シート・ワイドボディのクロスオーバーSUVだ。ドライビングプレジャーと環境安全性能の両立に加えて、アメリカ市場の顧客のライフスタイルと合致するようなデザインと機能性を備えており、アメリカ、カナダで2024年春の発売を予定している。

マツダとしてはBMW X5、メルセデス・ベンツGLE、トヨタ・ハイランダーなどの競合モデルが存在するミッドサイズのSUVに初参入となる。そのため、CX-60をベースにしながらも2列シート/ワイドボディとし、さらに内外装の質感を一段と向上させている。

デザインでは、「魂動」デザインをベースに、力強い造形の前後バンパー、新デザインの21インチ、または19インチ・アルミホイール、各所に採用された黒色パーツが特徴的だ。インテリアは、鮮やかさと深みをあわせもつ赤系色のバーガンディ、ブラック、グレージュ、タンをラインアップし、アクティブで上質感のあるライフスタイルを表現。

また、ワイドボディであることを活かし、競合モデルに勝るとも劣らないラゲッジ容量を確保している。ラゲッジスペースは、後方開口部からスイッチ操作で2列目シートを倒すことができる、電動式のリモートフォールド機能を採用。また、2列目シート折畳み時でもリヤの掃き出し口からフラットになる床面や、常備品などを入れる三つの床下収納スペースを設置するなど、利便性を高めている。

その他に、アメリカ市場向けとしてトレーラー牽引時に役立つ「トレーラーヒッチビュー」なども設定。牽引能力は2268kgだ。

PHEVモデル

またPHEVモデルは外部への1500Wの給電機能も備えるなど、アメリカ市場に適合させている。

CX-70のパワートレインは、3.3Lの直列6気筒ターボ・ガソリンエンジン(284ps/450Nmと345ps/500Nmの2種類を設定)+マイルドハイブリッドと、2.5Lの4気筒ガソリンエンジン(192ps/260Nm)+PHEVの2種類を設定。このためCX-70は全モデル電動化であることをアピールしている。トランスミッションはいずれも8速ATを組み合わせている。駆動システムはAWDとしている。

安全機能では、「クルージング&トラフィック・サポート(CTS)緊急停止支援機能付」を装備。アダプティブ・クルーズコントロールに加えドライバー・モニタリングを組み合わせ、ドライバーの脇見や居眠りに段階的に注意喚起を警告し、ドライバーが反応しない場合は自動的に車両の減速・停止を支援するようになっている。

なお、マツダのグローバル市場向けクロスオーバーSUVシリーズでは、第4弾として標準ボディ/3列シートのCX-80もまもなく登場する予定となっており、このモデルは日本市場にも導入予定となっている。

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