マツダは2011年8月2日に9月のフランクフルトモーターショーで世界初公開する新型クロスオーバーSUV「マツダ CX-5」の写真を明らかにした。このクルマはマツダの革新的技術「SKYACTIV(スカイアクティブ)テクノロジー」と新デザインテーマ「魂動(こどう)Soul of Motion」を全面的に採用する、マツダの新世代商品群(フル・スカイアクティブ採用車)の第1弾となる。
マツダが一貫して追求してきた走る歓びをコンセプトに開発されたCX-5は、2012年初頭から順次グローバルに販売開始を予定している。ボディサイズなど、数値的なものは現段階ではほとんどが明らかになっていない。しかしながらガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、トランスミッション、ボディ、シャシーに至るまで、すべてにわたってSKYACTIV テクノロジーを採用。マツダによると、「意のままにクルマを操る感覚を鮮鋭化した上質で気持ちのよい走りと、優れた環境・安全性能をかつてない高い次元で両立する」と謳っている。
日本では12年春にガソリン、ディーゼルともに投入予定になっている。
出展されるCX-5は当然ながら欧州仕様車となり、直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」のほかに、スタンダード/ハイパワーの2つのバリエーションを持つ新開発のディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」を搭載する。
中でも後者のスタンダードパワー仕様でトランスミッションがSKYACTIV-MT、i-stop機能搭載の2WD車では、CO2排出量が120g/km以下と、同クラスのSUVでは突出した環境性能の実現を目指している。
さらにこのCX-5は、これまでコンセプトカーの「マツダ 靱(SHINARI)」や「マツダ 勢(MINAGI)」で発表した新デザインテーマ「魂動(こどう)Soul of Motion」を採用する初めての市販モデルだ。今年3月のジュネーブモーターショーで公開され、同4月のニューヨークショーにも出展されたコンセプトカーの「勢」の量産バージョンという位置づけにもなる。
CX-5の立体的で力強い新しいファミリーフェイスを採用したフロントビューや、強い生命力と躍動感を研ぎ澄ませたボディラインなど、マツダの新デザインを盛り込んだ表現で新たなSUVのデザインを目指している。
なお、Mazda3(日本名:アクセラ)のマイナーチェンジモデルも同モーターショーで欧州初公開する。CO2排出量を低減して大幅に環境性能を高めるとともに、走りも向上しているとしている。マイナーチェンジにともない内外装のデザインおよび質感向上にも手が入れられている。アクセラは2.0LのSKYACTIV-G、新開発のステップATを新採用するがシャシーは現行モデルという組み合わせになり、日本でも今秋に発売予定。
フランクフルトショーは2011年9月13日〜25日まで開催予定。