【リコール】マツダ「マツダ3」のECUプログラムに不具合

マツダは2020年12月10日、マツダ3のECUにプログラムに不具合があるとして、3件のリコールを届け出ました。なお、今回のリコールは2019年12月に行なわれたリコールでの改善対策の作業指示が不適切であったため、一部の車両でエンジン制御コンピューター(ECU)のプログラム修正が完了できていないことが判明したために再度のリコール届出になっています。

1番目はエンジン用制御コンピューターの燃料噴射制御プログラムが不適切なため、燃焼室に大量の燃料蒸発ガスが流れ込んだ際に、インジェクタによる燃料噴射量を正しく制御できないことがあるというものです。なおこの不具合は市場からの1件の報告によるものです。

そのため、燃焼に必要な燃料噴射量が不足し、最悪の場合は低速時にエンストする恐れがあります。

2番目は、同じくエンジン制御用コンピューターのアイドリングストップ後の再始動制御プログラムが不適切であったため、エンジン停止判定処理が遅れた場合、アイドリングストップ後にエンジンが再始動しなくなる恐れがあります。

この二つの不具合は、いずれもエンジン制御用コンピューターの燃料噴射制御プログラム、アイドリングストップ後の再始動制御プログラムを対策プログラムに書き換えることになります。

該当車両は、2019年6月~10月の間に生産されたマツダ3で、合計22台です。

3番目も市場からの報告によるもので、衝突被害軽減ブレーキの制御コンピューターのプログラムが不適切なため、S字路の路肩に停車した車両や大きな道路標識などを正しく認識できないことがあるというものです。

そのため、衝突の可能性がないにもかかわらず障害物との接近を知らせる警報音が鳴り、ディスプレイに警告表示が出て、最悪の場合は衝突被害軽減ブレーキが作動して急制動がかかる恐れがあります。

この対策も該当車両の車両制御コンピューターのSBS制御プログラムを対策プログラムに修正します。なお、一部の車両はSBS作動設定の仕様が変更になっているため、取扱説明書の変更、メータのプログラム変更を同時に実施します。

該当車両は、2019年6月~10月の間に生産されたマツダ3で、合計43台です

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