新聞各紙は、マツダは2019年8月7日に、すでに受注を開始しているマツダ3の「SKYACTIV-X」エンジン搭載モデルの発売時期をこれまで予定していた10月から12月中旬に延期することが決定した報道した。すでに受注しているモデルの発売延期は異例といえる。
状況
情報によれば、日本で発売予定の「SKYACTIV-X」エンジンはレギュラーガソリン仕様だが、急遽ヨーロッパと同様のハイオクタンガソリン仕様に変更するという。そのための型式認証などがやり直しとなる。
すでにヨーロッパ仕様のSKYACTIV-Xエンジンの出力は180ps/224Nmと公表されているが、その一方で日本仕様の出力は未公表だった。一般的にはレギュラーガソリンを使用すれば95オクタンのガソリンを前提としたヨーロッパ仕様より5%〜10%程度出力ダウンする。つまり、162ps/202Nmあたりか。
従来の2.0LのSKYACTIV-Gエンジンはレギュラー仕様で156ps/199Nmの出力であり、より高価格のトップグレードとされるSKYACTIV-Xエンジンの出力が、SKYACTIV-Gエンジンに近い出力レベルでは商品価値が低いと判断されたのだろうか。