マツダ ナノレベルのメカニズム解明に向けて研究開発

大型放射光施設SPring-8(兵庫県佐用郡)
大型放射光施設SPring-8(兵庫県佐用郡)

マツダは2016年6月7日、世界最大級の大型放射光施設SPring-8(兵庫県佐用郡)を活用した材料開発研究に関する共同研究契約を、兵庫県立大学と締結した。

兵庫県立大学 放射光実験施設 BL24
兵庫県立大学 放射光実験施設 BL24

この研究では、放射光による分析手法を活用して自動車の実走行に近い状態の温度下で、材料のナノスケールレベルの構造分析を行うなどの取り組みによって、これまで解明されていなかった材料物性発現のメカニズムの解明を目指す。この研究により、自動車触媒における貴金属材料の使用量低減や新規高分子材料の開発などの成果が期待できるという。

マツダは、この研究によりこれまで取り組みを継続してきたものづくりをさらに追究し、「すぐれた環境安全性能」と「走る歓び」を両立したクルマをグローバルに提供し、さらなる省資源化や地球環境保護への貢献を目指していく。

また兵庫県立大学は、この共同研究を通じて、新材料の開発による環境負荷の低下を目指すとともに、兵庫県立大学が保有する放射光、計算科学並びに材料工学の各科学技術研究基盤を融合させた研究体制を産業界と共同で構築し、産業界のものづくり技術革新を支えていくという。

研究テーマ:「微細複合材料の放射光分析法の研究」
研究期間:平成28年度から平成37年度まで10年間
実施体制:マツダ株式会社技術研究所と兵庫県立大学産学連携・研究推進機構放射光ナノテク センター、同大学高度産業科学技術研究所が共同で研究を実施

マツダ 公式サイト

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