先日、マツダのCX-5とCX-8の改良モデルが発表されパワートレーンの変更などと併せて、G-ベクタリングコントロールプラス(GVCプラス)が搭載されたというニュースがあった。このGVCプラスは、マツダの次世代車両運動技術であるスカイアクティブビークルダイナミクスの第2弾と位置付けられているものだ。
※関連記事:
マツダ「CX-5」を改良「SKYACTIV-G 2.5T」を国内初導入&上質な内装の特別仕様車設定
マツダ「CX-8」を商品改良3種のエンジンとシートバリエーションで多様なライフスタイルに対応
これは試乗も行ない、GVCプラスの効果もこの後レポートするが、この技術への理解を深めていくと、マツダの未来のクルマ像の片鱗が見えてくるのだ。マツダは、ICE(内燃機関)の重要性を明確にしつつ、次世代車は電動化されていくというロードマップも発表している。もちろん、ハイブリッドやPHEVなどにはICEが搭載されているものの、並行してピュアEVも徐々に増えてくるとしている。そのピュアEVに対し、自動車の専門家(アナリスト)の間ではピュアEVの個性化は困難だというのが一般化している。だが、マツダはEV戦略発表の場で副社長の藤原清志氏がMBD(モデルベース開発)によって、マツダらしいクルマづくりをしていくと説明していたのだ。その片鱗が見えるのがこのGVCプラスだ。