【マツダ・アルファロメオ】次期アルファロメオ・スパイダーはロードスターがベースになる!

マツダとアルファ ロメオのオープン2シータースポーツカー開発協議の画像

5月23日、マツダとフィアットグループ・オートモービルズは、次期「マツダ・ロードスター(海外名:Mazda MX-5)」のFRプラットフォームをベースに、マツダとフィアット傘下のアルファ ロメオ向けのオープン2シータースポーツカーの開発・生産に向けた協議の開始に関して合意したと発表した。

発表によれば、開発・生産に関するコラボレーションの内容は、「マツダとフィアットは、今後マツダブランドとアルファロメオ・ブランドで明確に差別化され、それぞれのブランドごとに象徴的なスタイルを持つFRライトウェイトオープン2 シータースポーツカーの開発を進めていきます。なお、両社の車種には、それぞれのブランドごとに独自のエンジンを搭載する予定です」とされている。

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初代、2代目、現行の3代目ロードスター

また、両社の車種は現在のところマツダの本社工場で生産することを想定しており、アルファロメオ向けの車両については2015 年に生産を開始する計画だという。両社の正式事業契約の締結は、2012年後半の予定とされ、また、両社はこれ以外に今後欧州での協業の可能性についても話し合いを持つことで合意したという。
正式な事業契約の締結までに、両社でFRスポーツカーの共同開発の詳細の煮詰めや、これ以外の事業強力について検討を行うわけだ。

マツダは、社内的には次期型ロードスターの開発プロジェクトの先行開発は以前からスタートしているとされていたが、国内生産比率が高く経営環境が厳しい現在のマツダは、トヨタ86/スバルBRZの共同開発と同様の手法で、アルファロメオとの共同開発・生産請負を決断したと見られる。これにより開発費を削減できること、アルファロメオ仕様もマツダ本社工場で生産することで工場稼働率を高めることができることや、今後のヨーロッパでの協業も視野に入れて共同事業化を選択したのだろう。

なお2011年のロードスターの年間販売台数は1万7000台で大半は輸出されているが、この水準では収益確保は厳しいため、アルファロメオの受託生産車も含めることで年間3万台以上、希望的には年間5万台レベルを確保する狙いもあると見られる。

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1983年に登場したアルファロメオ・スパイダー

2012年後半の正式事業契約の締結をもって、次期型ロードスターの正式な開発がキックオフされるはずだが、マツダ・ロードスターはスカイアクティブ・エンジン、アルファロメオ・ロードスターにはマルチエア・エンジンを搭載すると予想される。デザインは、トヨタ86/スバルBRZのような同一デザインになるわけではなく、それぞれのブランドの伝統を生かした独自のスタイリングなり、アルファロメオはピニンファリーナのデザインを採用する公算が大きいので大いに期待できる。

マツダ公式サイト

アルファロメオ公式サイト

フィアットグループ・オートモビルズ公式サイト

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