ホンダは2022年7月14日、今秋に発売を予定している新型SUV「ZR-V」に関するデザインや情報を、特設サイトで先行公開した。発売に先駆け、先行予約の受付を9月に開始する予定としている。
ホンダは5月19日にすでに「ZR-V」に関する特設サイトをオープンしており、今回はより具体的な情報の提供が開始される。
シビックのグローバル・プラットフォームをベースにしたC+セグメントのクロスオーバーSUV「ZR-V」は、今年4月にアメリカで北米仕様の「HR-V(アメリカでの車名)」を発表しており、その1ヶ月後に中国で広汽ホンダが新型「ZR-V」、東風ホンダが「HR-V」としてこのニューモデルを発表している。なおアメリカでは6月から2023年型モデルとして発売が開始されている。
このことからわかるように「ZR-V」は、シビックと同様にグローバル戦略モデルで、ヴェゼル(XR-V)とCR-Vの隙間を埋めるポジションとなっており、今後のホンダを支える基幹モデルという位置付けだ。
ボディサイズは、全長4567mm、全幅1839mm、全高1621mm、ホイールベース2654mmで、C+セグメントとはいえアメリカ、中国を意識したセグメント上限のサイズになっている。アメリカ市場、中国市場では1.5Lターボ、2.0Lエンジン搭載モデルと、2.0L+ハイブリッドという展開だが、日本は1.5Lターボとハイブリッド、ヨーロッパ市場ではハイブリッド・モデルのみに絞られている。
「ZR-V」の開発コンセプトは「異彩解放」とされ、デザインはグラマラス&エレガントというテーマとし、スマートフォン、デジタル・ネイティブのジェネレーションZをターゲットにしている。
パッケージングは、低く安定したドライビングポジション、見晴らしのよいアイポイントを両立させ、運転のしやすさの確保と、ドライバーとクルマとの一体感を高めることを目指しており、シビック・シリーズと共通した思想が採用されている。
インスツルメントパネルもワイドで水平基調で、シンプルさと質感の高さを追求。リヤ席も前席同様にヒップポイントを低目にすることでルーフエンドのデザインの自由度を高め、クーペ的なルーフラインと空力性能向上を両立。
パワートレインは、e:HEVハイブリッドと1.5Lターボというラインアップだ。ハイブリッド・システムはシビック e:HEVと同様の最新世代のステムを搭載する。高い熱効率を実現した高効率エンジンと、リニアでスポーティな加速を生み出すモーター制御を組み合わせたスポーツe:HEVを採用している。
1.5Lターボエンジン+CVTのガソリンモデルは、レスポンスよくで軽快な走りを追求したエントリー・グレードだ。なおハイブリッドモデル・ガソリンモデルともにリアルタイムAWDも設定している。
またシビック・シリーズと同様に、走りの質感のよさ、静粛性も追求され、一クラス上の上質さを訴求している。
この新型「ZR-V」は、9月からの先行受注に先立ち、8月13日から各地で先行展示会が開催される。(詳細は特設サイトに)
・8月13日〜14日 梅田駅 阪急ビッグマン前広場
・8月20日〜21日 東京駅 イベントスペース(八重洲中央口付近)
・8月27日〜28日 名古屋 JRゲートタワー
ZR-V特設サイト:https://www.honda.co.jp/ZR-V/new/