ホンダは、洗練されたデザインと広い荷室や室内空間で幅広いユーザー層から好評のSUV「ヴェゼル」に、先進の安全運転支援システム「Honda センシング」を全タイプで標準装備するとともに、デザインの進化や加速フィールの向上を図り、2018年2月16日に発売する。
ヴェゼルは、ホンダ独創の「センタータンクレイアウト」がもたらす、大きな荷室やミニバン並みのゆとりあるリア席空間が大きな特徴のモデル。今回のマイナーチェンジでは、そうした美点はそのままに、細部をさらに熟成することで商品の魅力を一段と高めている。
新型でまず目につくのが、エクステリアデザインの進化だ。フロントのバンパーやグリルのデザインを変更し、インラインタイプのLEDヘッドライトを採用。さらなる先進感と力強さを表現している。
ボディーカラーには、新開発色の「オーロラアメジスト・メタリック」と「シルバーミストグリーン・メタリック」を含む3色が新たに追加された。これにより従来の5色と合わせて、全8色のラインアップ設定となっている。
インテリアでは、質感の向上と快適装備の追加が行なわれた。フロントシートは、形状を刷新したうえでステッチを変更。ホールド性と質感をさらに向上させている。
またオーディオ関係では、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンをUSBで接続し、音楽再生や通話、マップアプリケーションの操作などを、ナビ画面や音声で行なえる「Apple CarPlay」「Android Auto」に新たに対応した。
運転する楽しさを追求し、さらに爽快な走りを実現するため、ハイブリッドシステム「SPORT ハイブリッド i-DCD」には、きめ細かなチューニングが実施された。これによって新型の加速フィールは、より一層スムーズになっている。
またハイブリッドモデルのブレーキペダルには、リンク機構を新たに採用。ブレーキ踏み込み時のペダルの軌跡を最適化し、ブレーキフィールもさらにスムーズさを増した。
先進の安全運転支援システム、Honda センシングについては、8機能をガソリンモデル、ハイブリッドモデルの全タイプに標準装備(一部タイプで非装備仕様も選択可)。ミリ波レーダーと単眼カメラによる車両前方の状況認識と、ブレーキ、ステアリングの制御技術が協調し、安心・快適な運転や事故回避を支援する。
自動ブレーキ、誤発進抑制機能などの衝突回避支援機能に加え、車線の中央に沿った走行をアシストするステアリング制御「LKAS(車線維持支援システム)」や、アクセルペダルから足を離しても前走車との車間距離を適切に保つ「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」など、ドライバーの負担を軽減し、快適な運転をサポートする機能も充実させた。
静粛性と燃費性能の向上にも目が向けられた。ボディーには制振材が追加され、それらを最適配置することで、走行時の静粛性をさらに向上させている。
エンジンに関しても、高圧燃料ポンプの構造を見直すことで、走行時に発生するエンジン音を低減。カムチェーンの摩擦低減なども行なわれ、ガソリンモデルのG・Hondaセンシング(FF)とX・Hondaセンシング(FF)の燃費は、21.2km/L(JC08モード)に向上した。
4WDモデルでは、雪上でのコントロール性能向上が図られている。4WDシステム「リアルタイムAWD」のトルク制御モデルをさらに進化させ、雪上での旋回や登坂発進時に、より安心かつ上質な乗り味を実現した。
新型ヴェゼルの国内販売計画は、月間5,000台が予定されている。