ホンダは2025年6月17日、愛車を長く大切に乗り続けたいオーナーのために、2026年春から一部の生産終了車種向けに「純正互換部品」のグローバル供給を開始すると発表した。

これまでホンダは生産終了後の車両について一定期間、純正部品による補修部品の供給を続けてきた。しかし、年式の古い車両では、すべての部品を純正で供給することが難しくなってきている。このような生産供給ができなくなった部品に関して、さまざまなサプライヤーの協力を得て、代替部品の生産検討などを進めてきた。
さらに、リマニュファクチャリング(再生部品)や3Dプリントといった技術進化により、部品の継続供給に向けた新たな製造・調達手段の可能性の幅も広がってきた。
こうした取り組みや背景をふまえ、ホンダは機能や性能で品質基準を満たした部品を「純正互換部品」として採用し、グローバルに供給することを決定したのだ。
これにより、クラシックなモデルでも車両のコンディションを良好に保つことが可能になる。さらに、これらの純正互換部品を活用した新しいレストアサービスも、同時期に日本でスタートする予定だ。
その第1弾は初代NSXが対象となる。なぜなら、1993年から提供してきた「NSXリフレッシュプラン」は、2025年夏をもって受付を終了するためだ。将来的には、他のスポーツタイプの車種にも対象を広げていく予定だとしている。