2015年9月30日、ホンダは第44回東京モーターショー2015に、新型FCV、ほぼ市販仕様のNSX、ユニークなコンセプトモデル3台などを出展すると発表した。
グローバルブランドスローガンである「The Power of Dreams」をブースのコンセプトとし、人々の生活に役立つ革新的なモビリティから、レーシングマシンを頂点に走りを追求したモビリティまでを提案する。
注目の新型FCVは、東京モーターショー当日に正式名称が発表される。市販車として世界で初めてボンネット内に燃料電池パワートレーンを集約することで、大人5人が快適に座れ、ゆとりあるフルキャビンパッケージを実現。さらに700km以上の航続距離や、高出力モーターが生み出す爽快な走りを可能にしているという。また、外部給電器との組み合わせにより、非常時には移動する発電所として電力を供給することもできるのも特徴だ。
■NSX
開発が続けられてきた新型NSXはいよいよ市販仕様に近い形で展示される。軽量な複合ボディに新世代の直噴V型6気筒ツインターボエンジンをミッドシップレイアウトで配置し、走りと燃費性能を両立した高効率・高出力のハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWDR(Super Handling-All Wheel Drive)」を搭載している。
■シビック TYPE R
ヨーロッパで開発・生産される新型シビック TYPE Rも日本で初披露だ。走る・曲がる・止まるという、クルマの基本性能を極限まで磨き上げ、サーキットから一般公道まで異次元のドライビングを堪能できる走行性能を目指したスポーツマシンだ。
■コンセプトカー
エクステリアデザインはエアロダイナミクス性能を高め、パワートレーンには、新開発の「2.0L VTEC ターボエンジン」を初搭載。VTECに直噴技術、ターボチャージャーを組み合わせ、最高出力310ps、最大トルク400Nmという歴代TYPE Rモデル最高の性能を発揮する。6速MTを組み合わせ、開発過程でドイツ・ニュルブルクリンク北コースでFF量産車最速タイムを記録するなど、高いパフォーマンスを誇っている。
またフランクフルトモーターショーで初公開した2輪車と4輪車の価値を融合したコンセプトカー「ホンダ Project 2&4 powered by RC213V」、「WANDER=自由に動き回る」をコンセプトに、自由な移動の喜びを追求した「 WANDER STAND CONCEPT(ワンダー スタンド コンセプト)」や、歩行者とともに自在な往来を可能にする「 WANDER WALKER CONCEPT(ワンダー ウォーカー コンセプト)」というコンセプトモデルを出展する。
また、市販予定のスポーツ ハイブリッドi-MMDを搭載し、環境性能と新次元の走りの両立を目指した「オデッセイ ハイブリッド)」も展示される。