ホンダは2017年12月11日、軽乗用車「N-BOX」が、2017-2018日本カー・オブ・ザ・イヤーで「スモールモビリティ部門賞」を受賞したことを発表した。
8月にフルモデルチェンジが行なわれたN-BOXは、先代から好評の広い室内空間や存在感のあるデザインを踏襲しながら、助手席スーパースライドシートなどの充実した新機能を装備。しかも約80kgの軽量化も行なわれて、優れた走行性能・低燃費・乗り心地を実現している。
また、先進の安全運転支援システム「Honda センシング」を全車標準装備。JNCAPの2017年度「予防安全性能アセスメント」において、最高評価となる「予防安全性能評価 ASV++」を獲得している。
2017年9月1日の発売以来、累計受注台数は11月末日現在で8万5,000台を超え、N-BOXシリーズとして、3ヵ月連続で四輪総合販売台数第1位を獲得。子育て中のファミリー層を中心にシニア層まで、幅広いユーザー層から支持を得ている。
今回、スモールモビリティ部門賞受賞の最大の理由として挙げられたのは、プラットフォームとパワートレーンを一新するなどで、軽自動車規格の中で最大級のキャビンを確保し、機能的で使い勝手のいいスペースを実現したこと。また、軽快な走りと、安心感のある上質なハンドリング、さらに安全運転支援システムのHonda センシングを、全グレードに標準装備した点も大いに評価された。
ーー本田技術研究所 新型N-BOX開発責任者の白土 清成氏は、
「このたびは、スモールモビリティ部門賞を頂き、ありがとうございました。良い商品を創ることに留まらず、N-BOXを通じてユーザーの生活をより良くしたいという想いから、日本で一番使いやすいファミリーカーを目指してまいりました。開発に携わったすべてのチームメンバーを代表して御礼申し上げます。本当にありがとうございました」とコメントした。
また、今回の日本カー・オブ・ザ・イヤーでは、今年5月に米国にて開催された第101回インディアナポリス500(以下インディ500)で、Hondaエンジン搭載のダラーラDW12駆り、日本人として初優勝した佐藤琢磨選手が、「実行委員会特別賞」を受賞した。
実行委員会特別賞は、日本カー・オブ・ザ・イヤーとは別に、その年に特別なインパクトを与えた福祉車両、モビリティーの発展に貢献した施策/イベント、業界に貢献した功労者などに与えられる賞で、表彰対象は日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会により決定される。
インディ500は、F1のモナコGP、ル・マン24時間レースと並ぶ「世界3大レース」のひとつ。佐藤選手は2010年の第94回大会から挑戦を続け、8回目のチャレンジでの栄冠となった。
ーー佐藤琢磨選手は、
「このたびは、実行委員会特別賞を頂き、誠にありがとうございます。この賞をレーシングドライバーが受賞するのは初めてだと聞きました。インディ500で優勝したことにより、このような賞を受賞でき、本当にうれしく思っています。今まで支えて下さった多くの方々に感謝致します。来年は飛躍の年として更なる結果を求めて頑張り続けたいと思っています。これからも応援宜しくお願い致します」とコメントした。