ホンダは2020年2月12日、Bセグメント・ハッチバックの基幹モデル、四代目新型フィットを2月14日から発売すると発表した。新型フィットは2019年12月に発売予定だったが、電動ドラム式パーキング・ブレーキに不具合が見つかり、その対策としてリヤ・ディスク式の電動パーキング・ブレーキへ改めて装備しなおし、発売を迎えることになった。
開発コンセプトは「心地よい」
四代目となる新型フィットは、歴代フィットが備えているコンパクトカーとは思えない圧倒的な室内空間、ユーティリティの高さなどの機能性は継承しつつ、新たにクルマの移動中でもリラックスや癒しを求めているという潜在的なニーズに着目し、「心地よさ」をメイン・コンセプトとしてる。
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「心地よい」は、圧倒的に優れた視界、快適な乗り心地と静粛性、広い室内空間や多彩なシートアレンジを継承しつつ、気軽にバッグなどを置けるテーブルコンソールをフロントシートの間に設置するなど、収納を充実させて使い心地の良さを意味している。
また新たに、ユーザーの選択肢を広げるために、シンプルな「ベーシック」、性格に馴染むデザインと快適性を重視した「ホーム」、アクティブ派向けの「ネス」、クロスオーバー・テイストを持つ「クロスター」、洗練と上質を両立させる「リュクス」という5種類のタイプをラインアップ。もちろん、FF、4WD、1.3Lのガソリンエンジン車と1.5Lエンジン+2モーター搭載のハイブリッド(e:HEV)車が選択できる。
ホンダ センシングを全車標準装備
安全装備では、最新のシングル・カメラ式+超音波ソナーを組み合わせた「ホンダ センシング」を全車に標準装備している。従来より広角・高精度化したカメラと8個の超音波ソナーを採用。従来の機能に加え、ホンダ初となる近距離衝突軽減ブレーキ機能も備えている。
衝突軽減ブレーキ<CMBS>、誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能、近距離衝突軽減ブレーキ(ホンダ初)、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール<ACC>、車線維持支援システム<LKAS>、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能、オートハイビームの各機能を備え、「サポカーSワイド」に対応している。
パワートレーン
ガソリンエンジン車は、L13B型の1.3Lアトキンソンサイクル・エンジンとCVTを組み合わせて搭載。出力は98ps/118Nm 。WLTC燃費は20.0〜17.0km/L。
ハイブリッド・モデルは、1.5Lのアトキンソンサイクル・エンジンと2モーター式のe:HEVを搭載する。従来の1モーター式「i–DCD」を廃止し、シリーズ・パラレル式ハイブリッドの2モーター式を採用。ホンダは2モーター式は「i-MMD」と呼んでいたが、今回から新名称の「e:HEV」に変更した。
2個のモーターは発電用、駆動用で、発進はモーターで行なわれ、走行中はエンジンが発電を担当し、その電力で駆動用モーターを駆動する。ただし、高速巡航などではエンジンが駆動系に直結され、エンジンの高効率ゾーンを使用して走行する。
1.5Lアトキンソンサイクル・エンジンの出力は98ps/127Nm、駆動用モーターは109ps/253Nmで、モーターの大トルクを走行に使用できる。
また搭載するバッテリー容量は大きくないので、発電のためにエンジンは頻繁に運転されるが、加速とエンジン音に違和感が生じないように、急加速時にはエンジン回転がステップ制御されるなど気持ちよい走りを重視したチューニングも行なわれている。
ハイブリッド車の燃費はWLTCモードで29.4km/L〜23.2km/L。なお燃費に関してはトヨタ・ヤリスはフィットより100kg以上軽量のため36.0km/Lを記録している。
ホンダ コネクト
車載通信モジュール「ホンダ コネクト」を日本で初搭載するとともに、より安心、快適を実現するコネクテッドサービス「ホンダ トータルケア プレミアム」を開始する。
「ホンダ トータルケア プレミアム」の基本パックは、初回申込月の翌月1日から起算し、12カ月後の月末
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