ホンダ新型フィット 4代目テストコースで試乗

ヨーロッパのダイナミック性能

一方、1.3Lの自然吸気エンジンを搭載したBASICというモデルに試乗した。まさにベース車なのだろうが、e-HEV同様にボディのレベルの高さが素晴らしく、安心感のあるドライブができる。高速での直進の安定性や高速域での転舵にもクルマは暴れることなく、しっかりとステア方向へ舵が効く。コーナリング中に強めのブレーキをかけても、姿勢が乱れるようなこともなく、舵の方向へ進みながら減速し、グローバルモデルらしいヨーロッパ基準を感じさせるダイナミック性能だ。

ボディ剛性が高く、フラットライドな乗り心地とステア応答性がよかった
ボディ剛性が高く、フラットライドな乗り心地とステア応答性がよかった

こちらのモデルではタイヤからのロードノイズが少し気になった。低転がり抵抗のタイヤを装着していることもあるが、ボディの剛性が高いだけに静粛性の点でもレベルを上げて欲しい。しかし、エンジニアによると、テストコースの条件がかなり厳しいものを設定していることもあり、国内の一般道路ではそれほど気にならないと思う、という答えがあった。これは正式に発売されてから公道での試乗テストをしてみないと不明だ。

インテリアはモデルごとにカラーコーディネイトが異なり、ハードが同じでも違った印象になる
インテリアはモデルごとにカラーコーディネイトが異なり、ハードが同じでも違った印象になる

ちなみに装着タイヤはe-HEVはヨコハマタイヤのブルーアースで185/55-16インチサイズを装着。BASICはダンロップのエナセーブで、185/60-15インチサイズだった。いずれもタイヤのシャー音が聞こえるので、燃費タイヤの影響なのかもしれない。

現段階では詳細なスペックデータが公表されておらず、燃費やボディサイズ、価格といった具体的な情報が届いていない。そして、もう少し細かなインプレッションも取りたかったのだが、限られたシチュエーションで、限られた時間であったため、詳細なレポートは書きづらい。しかし、お伝えできる範囲として、まずはファーストインプレッション。視界の良さ、EV感はうすい味付け、ボディ剛性の高さ、サスペンションがいい仕事している、使い勝手が良さそう、そしてシートがしっかりしている、といったあたりの印象だった。ホンダの基幹モデルとしての責務をどこまで果たすのか、興味深いモデルだった。<レポート:高橋明/Akira Takahashi>

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