ホンダはシビックのハッチバック/セダンを2020年1月10日にマイナーチェンジして発売したが、同様に「タイプR」もマイナーチェンジを行ない、2020年夏頃に発売することが発表された。また同時に「タイプR」をベースに、より軽量化した走りの性能を極限まで追求した「リミテッド・エディション」を設定し、2020年秋頃に200台限定で発売予定としている。
モデル概要
今回のマイナーチェンジでは、エンジン出力やボディ構造の変更はなしで、エンジンの冷却性能、ハンドリング性能、接地性向上のためのサスペンション系チューニング、ディスクブレーキの熱ダレを低減するための2ピース式ベンチレーテッド・ディスクの採用などが行なわれている。
細部ではフロントのグリル面積を拡大し、フロントバンパー・スポイラーの剛性を高めて、より揚力の発生を抑制。
サスペンションでは、フロントのロワ・ボールジョイントの摩擦を低減するためテンパリング（鋼の焼戻し）加工を加え、より滑らかに作動するように改良。また前後のサスペンション・リングのブッシュ硬度をアップし、遅れのないリニアな動きを追求している。
さらにZF（ザックス）製の電子制御・連続可変ダンパー制御ロジックをチューニングし、対角線方向の動きを、より滑らかにすることでスムーズにコーナーへ進入し、安定感の高いコーナリングができるようにしている。また荒れた路面での接地性を高めるための減衰力チューニングも行ない、うねり路面などでもフラットな乗り心地を実現している。
インテリアでは、ステアリングホイールをより手触りの良いアルカンターラ巻きとし、さらにシフトフィーリングを高めるために従来の球形から涙滴型シフトノブの形状変更を行なっている。
なお今回のシビック タイプRマイナーチェンジ・モデルはベース・モデルのシビック同様に安全装備としてレーダー＋カメラ式の「ホンダ・センシング」を標準装備化している点も大きな変更点となっている。
また価格や詳細スペックは後日発表される。またこの新型タイプRに関する情報は先行公開WEBサイトで随時公開される。
リミテッドエディション概要
リミテッド・エディションは、ボディ各所の防・遮音材を取り去って軽量化。さらにBBSが専用開発した超軽量の鍛造ホイールと、超ハイパフォーマンス・タイヤのミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2を組み合わせて採用し、バネ下重量も軽減している。このようにリミテッド・エディションはピュアなドライビングプレジャーを追求した究極のタイプRモデルということができる。
なお今回のシビック・ハッチバックとタイプRは、イギリスのスウィンドン工場で製造される最後のモデルで、2021年末にはスウィンドン工場は閉鎖される。またタイプR用のエンジンはアメリカ・オハイオ州にあるアンナ・エンジン工場での製造も変更はない。
「シビック タイプR」先行公開WEBサイト：https://www.honda.co.jp/CIVICTYPE-R/new/
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