2015年2月13日、ホンダは2015年のモータースポーツ活動の参戦体制を発表した。
すでに発表のあったとおり、F1グランプリにパワーユニットサプライヤーとして、マクラーレンとジョイントして復帰する。ドライバーはジェンソン・バトン、フェルナンド・アロンソの2人となる(バトン、アロンソの来日記者会見はこちら)。F1日本グランプリは9月25日~27日に鈴鹿サーキットで開催される。
フル参戦3年目となるFIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、ワークスチームのカストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)から、ガブリエーレ・タルクィーニとティアゴ・モンテイロが参戦します。さらに、プライベートチームとして、参戦3年目になる「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」に加え、新たに「ニカ・レーシング(Nika Racing)」にもマシンを供給する。WTCC日本ラウンドは今年からツインリンクもてぎに舞台を移して、9月11日~13日に行なわれる。
SUPER GTのGT500クラスには、2.0L直列4気筒直噴ターボエンジンとレーシングハイブリッドシステムを搭載した「NSX CONCEPT-GT」で参戦する。5チーム5台体制となり、ドライバーとチームのダブルタイトル奪還に挑むことになる。
またGT300クラスには、レーシングハイブリッドシステムの供給を継続し、「オートバックス・レーシング・チーム・アグリ」の参戦活動を、M-TECと共にサポートする。
全日本選手権スーパーフォーミュラには、2.0L直列4気筒直噴ターボエンジン「HR-414E」を5チーム9台に供給する。
また北米のインディカー・シリーズは、参戦6年目のシーズンを迎える佐藤琢磨が、引き続き「A.J.フォイト・レーシング(A.J. Foyt Racing)」より参戦する。
GTプロジェクトリーダー・松本雅彦氏とスーパーフォーミュラプロジェクトリーダー・佐伯昌浩氏のコメントは以下の通り。
松本雅彦GTプロジェクトリーダー「2014年シーズンは開発の時間が足りず、また熱いセパンでのテストも実施できずに開発が進まなかった。そのために熱害で苦労した面もあったが、このシーズンオフにはセパンでもテストを実施できて、熱害に対する策もとれている。今年はF1にも復帰するシーズン、スーパーGT、スーパーフォーミュラともに好成績をあげたい」
佐伯昌浩スーパーフォーミュラプロジェクトリーダー「2015年のエンジンは扱いやすさをコンセプトに開発を進めています。熱効率も上がってきており、またドライバビリティも向上しているのでドライバーにも優しいエンジンとなっている」