2017年2月13日、ホンダは2017年のモータースポーツ活動計画を発表した。ホンダは2016年シーズンは2輪ではモトGP、モトクロス世界選手権、トライアル世界選手権と3カテゴリーでチャンピオンを獲得したが、4輪レースは悔いの残る結果となっているため、2017年は雪辱のシーズンとなる。
■FIグランプリ
マクラーレン・ホンダのパワーユニットサプライヤーとして引き続き参戦。ドライバーはフェルナンド・アロンソ。そしてジェイソン・バトンの引退により新加入のストフェル・バンドーン選手の2名となる。
■WTCC(世界ツーリングカー選手権)
世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、1.6L・直噴ターボエンジンを搭載した「シビック WTCC」で参戦を継続する。「カストロール・ホンダ・ワールドツーリングカー・チーム」のティアゴ・モンテイロ、ノルベルト・ミケリスに加え、「ホンダ・レーシング・チーム・JAS」から道上龍選手が参戦、2チーム3ドライバーのワークス体制で臨む。
また、プライベートチームでは、シビックでの参戦5年目になる「ゼングー・モータースポーツ」にマシンを供給し、ワークスチームとともにドライバーとマニュファクチャラーのダブルタイトル獲得を目指す。
■インディカー・レース
北米のインディカー・シリーズでは、アメリカン・ホンダモーターの子会社であるホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)より、6チーム・14台に2.2L・V6ツインターボエンジン「HI17TT」型エンジンの供給を行なう。また参戦8年目のシーズンを迎える佐藤琢磨選手がチームを移籍し、「アンドレッティ・オートスポーツ」からの参戦となる。
■スーパーGT選手権
GT500クラスは5チーム・5台体制だ。今年からNSXをベースとしたNSX-GTを投入。マシンの開発体制も大幅な見直しを図り、タイトル獲得を目指す。
■スーパーフォーミュラ
2017年は熱効率を高め、出力、燃費を向上させた2.0L・直列4気筒直噴ターボエンジン「HR-417E」型を投入。ドライバーとしては新たに2016年のGP2シリーズ・チャンピオンのピエール・ガスリー選手がチーム・ムゲンに加入。
スーパーフォーミュラとしては5チーム・8台体制でドライバーとチームのダブルタイトル獲得を目指す。
■GP2/F3
F1グルンプリへの登竜門と呼ばれるGP2シリーズには、2016年に続き松下信治選手が、GPシリーズには福住仁嶺選手が、それぞれ「ARTグランプリ」から参戦する。また、2016年は全日本F3選手権に参戦した牧野任祐が新たにF3ヨーロッパ選手権に「ハイテック・ジーピー」より挑戦するなど世界で戦えるドライバーの育成を目指す。
また国内ではモータースポーツ界で活躍する有能な若手ドライバーのステップアップのために、全日本F3選手権、ジュニア・フォーミュラレースのFIA-F4選手権に参戦するドライバーをサポートする。
■ワンメイクレース
・FIT 1.5チャレンジカップ
モビリティランドと菅生が開催している「フィット」によるワンメイクレース「FIT 1.5チャレンジカップ」は、JAF準国内格式競技として「鈴鹿ツーリングカー選手権」と「もてぎ・菅生ツーリングカー選手権」がそれぞれ6戦ずつ開催される。
・N-ONEオーナーズカップ
多くの支持を集めている軽自動車「N-ONE」を使用する参加型モータースポーツース「N-ONEオーナーズカップ」は入門者を初め、より多くの人が参加できるレースを目指し、2014年から開催しているナンバー(車両番号標)付き車両によるスプリントレースだ。そのコンセプトはそのままに、本年度は北海道の十勝スピードウェイを追加し、国内7ヵ所(鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎ、岡山国際サーキット、富士スピードウェイ、オートポリス、スポーツランドSUGO、十勝スピードウェイ)で開催。今シーズンは、レース開催数を全14戦とし、レース初心者へのサポートをさらに充実させる。
■ホンダ エコ マイレッジ チャレンジ2017
環境にスポットを当て、創造力と自由な発想、そして技術を結集した手作りのマシンを使って、1.0Lのガソリンで何km走行できるかを競う「ホンダ エコ マイレッジ チャレンジ」を、1981年から開催している。2017年で37回目となるこの大会に、初回大会以来、のべ1万4000を超えるチームが参加。また日本国内だけでなく、タイ、中国、ベトナムにおいても開催されている。
■ホンダ レーシング サンクスデー2017
ホンダのモータースポーツファン向けの感謝イベント「ホンダ レーシング サンクスデー」を2017年も以下の日程で開催する。