アメリカ・ホンダは2022年12月20日、アキュラ・ブランド初の電気自動車のSUVである2024年型ZDXと、スポーツモデルのZDX Type Sの開発がすでに公道テストを開始していることを発表し、2023年中の発表を目指して順調に開発が進行していることを明らかにした。
GMと共同開発で、GMのEV専用のアルティウム・プラットフォームを採用するアキュラ ZDXは、2022年8月にデザイン・プロトタイプが公表され、2024年型モデルとして市場に投入される。
このスケジュールから逆算すると、すでに開発は終盤に差し掛かっており、公道での熟成チューニングを行なっているのは当然といえるだろう。
Type Sはアキュラが電動化するプロセスにおいても、ドライビングプレジャーを重視するブランドの方向性を強調するモデルという位置付けだ。今回、公道テストを行なったZDXのプロトタイプは「Type S」カモフラージュで覆われている。
ホンダは、北米市場での販売を2040年までにEV100%とする計画を発表しており、そのためにGMとコラボレーションし、大型モデルは共同開発されたアルティウム・プラットフォームを採用。アキュラ ZDXがその第1弾で、ホンダブランドのEVモデル第2弾となる。
一方で、2025年以降には、より小型のホンダが独自開発する「e-アーキテクチャー」を採用するモデルが登場する計画になっている。
この「e-アーキテクチャー」を採用するモデルはグローバル戦略モデルであり、まずは北米市場に導入されるが、その後は世界各地域で販売されることになっている。