2016年2月21日マクラーレン・ホンダは、3月18日(金)にオーストラリアで開幕する2016 FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)の参戦に先立ち、新型マシン「MP4‐31」を公開した。この「MP4‐31」には、ホンダが開発し、最先端のハイブリッド技術とコンパクトなレイアウトが特長のパワーユニット「ホンダ RA616H」を搭載することで、マシンの空力特性をさらに高めたデザインを実現しているという。
なお、チームは2月22日(月)から始まるスペイン・バルセロナのテストで、実戦に向けた調整を行なう。
■フェルナンド・アロンソ選手のコメント
「新しいシーズンの始まりは、たくさんの期待感が入り交り、いつも特別な気持ちになります。昨年(2015年)は、McLaren‐ホンダにとって新しい船出となり、多くの注目を浴びた一方で、厳しくも学ぶことが多いシーズンでした。シーズンオフの間、ハードなトレーニング、家族との楽しい時間、チームとの開発状況の確認など、非常に有意義に過ごすことができました。ウォーキングそしてさくらの仲間たちは、テストに向け、すばらしい仕事をしてくれました。空力パッケージは細部に渡り、良く仕上がっていて、マシン全体も見事です。今シーズンのチャレンジに向け、準備万端です」
■ジェンソン・バトン選手のコメント
「オフシーズンの間、MP4-31を懸命に開発してくれたチームメイトたちを誇りに思うと同時に、今シーズンへの私のモチベーションにつながっています。2015年は山あり谷ありのシーズンでしたが、それでも着実に進化できたことは、自信につながりました。前に進むためのポジティブな要素と体制が整っています。空力面を取っても、マシンは素晴らしいです。バルセロナでのテスト初日のドライブが本当に待ち遠しいです」
■McLaren Technology Group ロン・デニス CEOのコメント
「2015年、新たに参戦を果たし、2016年は参戦2シーズン目となるMcLaren‐ホンダは、勝利という共通のゴールを目指し、一丸となって開発を進めています。いつ勝てるのかを予測するのは容易ではありませんが、このオフ・シーズンの数ヵ月、開発に専念したチームの努力に敬意を表します。自動車メーカーとともに挑む体制こそ、現在のF1で唯一成功を収められるのです。昨年に直面したチャレンジングなシーズンを経て、私たちの絆は深まり、『共に戦い、共に勝つ』という意思はより強固なものになりました」
■株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者 新井 康久のコメント
「オフシーズンの間、2016年の準備を着々と進めることができました。また、マクラーレンのエンジニアと共に昼夜の作業を行うことで、チーム内の連携強化も図れました。今年のパワーユニットは基本コンセプトを変えず、昨シーズンのレースデータを元に、課題となっていたコンプレッサー周りなどを中心に、ハードウェアを進化させています。明日からのテストでは、まずシャーシと新しいパワーユニットとのマッチングや、ERSの特性などを確認することに注力します。テストを通じて得たデータを分析し、開幕戦のメルボルンに備えたいと思います」
新型マシン「MP-4 31」に関する詳細:
http://www.honda.co.jp/F1/race2016/formation/mp4-31/