【東京モーターショー2019】ホンダ 2020年発売のEV「ホンダe」日本初公開

ホンダは2019年10月23日から開幕した東京モーターショー2019で、新開発の電気自動車「ホンダe」を日本初公開した。「ホンダe」は、2019年3月のジュネーブ・モーターショーで「プロトタイプ」として出展し、9月にドイツで開催されたフランクフルト・モーターショーで2020年型の市販モデル「ホンダ e」を公開した。そしてヨーロッパの主要国では予約受注が開始されている。

【東京モーターショー2019】ホンダ 2020年発売のEV「ホンダe」日本初公開

Bセグメントの都市型EV

日本初公開となった「ホンダe」は、日本でも2020年に発売予定とされている。またヨーロッパでのデリバリーは2020年初夏頃から開始されるとアナウンスされており、日本でも同時期には発売されると予想される。価格はドイツ価格で407万円。

「ホンダe」は、Bセグメントのコンパクト・サイズの電気自動車だ。サイズの限られたBセグメントのクルマとしてまとめるためには、容積が大きく、価格の高い大容量のリチウムイオン・バッテリーの搭載はふさわしくない。

【東京モーターショー2019】ホンダ 2020年発売のEV「ホンダe」日本初公開

したがって「ホンダe」は、航続距離は220km(WLTPモード)に割り切って、都市型のコンパクトで取り回しがよく、俊敏な走りを楽しめる4人乗りの電気自動車としている。

【東京モーターショー2019】ホンダ 2020年発売のEV「ホンダe」日本初公開

ボディサイズは、全長3894mm、全幅1752mm、全高1512mm、ホイールベース2530mm、車両重量1525kg、定員4名となっている。バッテリー容量は35.5kWhで、パナソニック製を採用している。ラゲッジ容量は171L、リヤシートを畳むと857Lとなる。

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俊敏な走り

ホンダeは、シンプルで大人しい表情に見えるが、モーター+駆動ユニットをリヤに搭載した後輪駆動モデルで、俊敏で気持ち良い走りを目指している。モーター出力は低出力モードで136ps/315Nm、スポーツ・モードで152psとなる。0-100km/h加速は9.5秒(スポーツ・モードでは8.0秒)、最高速は145km/h。一方で都市型コンパクトカーにふさわしく最小回転半径は4.3mと軽自動車並に小回りが効くのもアピールポイントだ。

【東京モーターショー2019】ホンダ 2020年発売のEV「ホンダe」日本初公開

後輪駆動で前後荷重配分は50:50。サスペンションは前後ともストラット式で、アルミ製サスペンション・リンクとするなど走りにこだわったシャシーを備えている。またタイヤは、フロントが205/45R17、リヤが225/45R17と前後異サイズとなっている。

中央の黒い部分は充電口。電装品用の12Vバッテリーも搭載
中央の黒い部分は充電口。電装品用の12Vバッテリーも搭載

エクステリアと同様にインテリアもシンプルでクリーンなデザインを採用し、2画面の大型タッチパネルモニター、ドアミラーではなくカメラ・ミラーシステムを搭載している。

インスツルメントパネルの左右にカメラ映像による後方視界を表示するディスプレイがある
インスツルメントパネルの左右にカメラ映像による後方視界を表示するディスプレイがある

また、ホンダの最新安全システム「ホンダ・センシング」、「ホンダ・コネクト」用の通信モジュールを搭載。スマートフォンによるリモート操作や、事故などの緊急時にクルマ自体が緊急サポートセンターと通信する「「D-Call Net」、さらにAIを用いた音声認識機能「Honda Personal Assistant(ホンダ パーソナル アシスタント)」も搭載するとしている。

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