ホンダは2018年4月26日、2018年3月および2017年度の四輪車の生産・販売・輸出実績を発表した。
<生産>
前月に増加傾向へ転じた生産台数の前年比は、3月も好調を維持している。絶対台数でも前月を8千台以上上回る82,789台は、前年比で110.2%となる。
反面、海外生産は402,171台で、前年比は97.6%。こちらは2カ月連続しての減少となった。
減少しているのは北米、欧州、アジアで、米国や中国といったひとつの国で大きな市場を形成するところでは100%を超えている。とくに中国に関しては140,576台は3月単月としては過去最高台数だった。
一方、2017年4月〜2018年3月の2017年度について、国内生産は829,216台で、前期比は102.3%で2期連続の増加。海外生産も年度実績としては過去最高の4,457,834台を記録し、前期比も6期連続増となる104.9%となった。
国内と海外を合計した世界生産は、3月実績が484,960台で前年比は99.5%。2017年度実績では、前期比104.5%の5,287,050台で、これは海外生産と同様に年度実績として過去最高だった。
<販売>
2018年3月の国内販売は、総合計で93,824台。前年比は101.1%で、2カ月連続の増加となった。内訳は、登録車が50,701台で前年比101.7%、届出車が43,123台で同100.5%で、いずれも2カ月連続増となっている。
また登録車では12,503台が登録車名別5位のフィット、11,052台が同6位のフリード。この2車種で半分近くを占めている。届出車は届出車名別1位のN-BOXが26,852台で大半を占めた。
2017年度累計の実績では、登録車が382,068台、届出車が342,672台で、総合計は724,740台。前期比はそれぞれ99.1%、105.4%、102.0%となり、登録車がやや落ち込んだものの、総合計ではしっかりと100%を超えてきている。
<輸出>
2018年3月の日本からの輸出は、総合計で13,822台となり、前年比は絶好調を感じさせた前月をも上回る224.6%。これで3カ月連続しての増加となり、どこまでこの勢いが続くのか興味深いところだ。とりわけ北米と欧州の伸びが、非常に顕著となっている。
ただし北米に関しては、2017年度累計では前年比が51.2%。つまり現在の好調の前にあった落ち込みの大きさが、この数字から読み取れる。今後の復活が期待されるところだ。