エクステリアデザイン
エクステリアは、力強さ、安心を感じさせる厚みのあるロワボディと、薄く軽快感のあるキャビンを支える張り出したフェンダー、そして大径タイヤの採用で、SUVらしさを強調している。またLEDシーケンシャル式ターンランプを採用している。
グレードと装備
インテリアは、シルバー加飾の背の高いフロント・コンソールや、高い位置にあるスポーティなシフトレバーとコックピットタイプのインスツルメントパネルを採用し、SUVらしいワクワクする空間を表現。G、Xグレードには、赤色の内装加飾を追加しアクティブ感を表現している。
最上級のプレミアム・グレードには、革巻きのステアリングやシフトノブ、ソフトレザー調のシートを採用し、ブラック、シルバーの加飾をすることで上質感を表現している。
インテリアデザイン
またインテリアには豊富なポケッテリアを設定し、使い勝手の良さを向上。フロント・コンソールの高さを生かし、サイド部分にもポケットを配置するなど、デザインと使い勝手の良さを両立させている。
さらにアクティブ・マルチインフォメーションメーターを新採用。ディスプレイ表示は、ステアリングスイッチの操作で4種類から選択可能となっている。
ボディカラーは光が当たると朱色に輝く高彩色の新色「コンパーノレッド」を始め、全8色の設定で、そのうち3色はツートーン仕様のブラック・ルーフを選択することができる。
またオプションとして、エレガンス、パワフル、スポーティという3種類のデザイン・スタイル・パッケージを選択できるようになっている。
安全システム
新型「ロッキー」は、最新の安全システム「次世代スマートアシスト」を採用している。
ステレオカメラを使用した予防安全機能「スマートアシスト」10機能と、運転をサポートする「スマートアシストブラス」全7機能の合計17機能を搭載。そして今回、新たに後方確認をサポートする機能として、ブラインドスポットモニター、リヤクロストラフィックアラート(プレミアムに標準、G、Xはオプション)も設定している。
ダイハツコネクト
また新型「ロッキー」は、ダイハツのコネクト技術「ダイハツコネクト」を初採用しているのも注目点だ。
ダイハツコネクト・サービス
事故や故障時にスムーズな対応を可能とする「つないでサポート」や、ドライバーの状況を家族などの見守り者にメール送信する「見えるドライブ」、駐車位置情報やガソリン残量などクルマの状況を記録し、スマートフォンで確認できる「見えるマイカー」、そして車検や点検時期をディスプレイに表示し、メール送信により告知する「つないでケア」の機能を搭載。
ダイハツWi-Fi
ダイハツコネクト対応のディスプレイオーディオまたはカーナビゲーションの購入者を対象に、車内で使用可能なWi-Fiサービスを提供。所定の条件を満たした場合、利用開始から3年間、1GB/月の通信プランを無料で提供(その他の料金プランは一律250円割引)。さらにより多くの通信量を必要とするユーザー向けの有料ブランも設定している。
そして新たに9インチサイズのディスプレイオーディオをオプション設定し、SmartDeviceLink、Apple CarPlay対応のスマートフォン・アプリをディスプレイ上で表示・操作できるようになっており、スマートフォンのナビ/アプリも活用できる。
パワートレーン
新型「ロッキー」は1KR-VET型1.0L・3気筒ターボエンジンを搭載。ボア・ストローク71.0mm×83.9mmで、排気量は996ccだ。このエンジンは、すでに「トール」、「トヨタ・ルーミー」、トヨタ・タンク」などに搭載されているダウンサイジング・コンセプトのターボエンジンだ。
出力は98ps/6000rpm、最大トルク140Nm/2400-4000rpmで、低速から1.5L NAエンジン並みのトルクを発生する扱いやすい特性となっている。
トランスミッションは、タントから採用された最新のD-CVTを搭載する。ただし、タント用は軽自動車専用の低用量タイプで、この「ロッキー」にはD-CVTとして初となる中容量タイプが採用されている。機構そのものは共通で、ベルト式CVTとギヤ駆動を並列配置し、発進はCVTで、発進後はCVTとギヤ駆動を併用するシステムだ。
燃費は、1.5Lクラス以下の小型ガソリンSUVモデルで最も低燃費となるWLTCモード18.6km/L、JC08モード23.4km/Lを実現している。
シャシー設定
またSUVにふさわしく4WDモデルも設定。この4WDシステムは新開発のダイナミックトルクコントロール4WDと呼称される。このシステムはジェイテクト製の電子制御式カップリング(ITCC)を採用し、ダイハツが制御ソフトを開発。走行状態や路面状況を検知し、ECUで前後輪に細かなトルク配分を行なうことで、安定した走行性能を実現する。
雨や雪、砂利道などを瞬時に検出し、滑りやすい路面では後輪駆動力を高めることでスリップを抑制し、安定性を向上させるとともに、ドライ路面では後輪駆動力を下げることで燃費向上に貢献する。走行中のトルク配分はマルチインフォメーション・ディスプレイで確認できるようになっている。
サスペンションは、DNGA用に開発された新世代ユニットで、フロントはストラット式、リヤはトーションビーム式を採用。サスペンションのジオメトリーは、タント用を継承しており、フロントのロールセンターの低下、スタビライザーの大径化、リヤ・トーションビームのステア特性の最適化、アンチダイブ率の適正化などにより、リニアなハンドリング、フラットな乗り心地を実現。
なお、4WDモデルはリヤデフ・ユニットをボディ・マウントとすることで、リヤ・サスペンションはFFモデル同様にトーションビーム式としている。
プラットフォーム、ボディは、DNGAタイプとしながらDモノコックのコンセプトも継承。A、Bピラー、ルーフレール、サイドシル部は冷間プレス式の980MPa級の超高張力鋼板を採用し、その他の主要骨格は高張力鋼板を組み合わせて採用。
そして大型の左右のサイドパネルは390MPa級の高張力鋼板とし、骨格と結合させるDモノコック構造として軽量化と高剛性、高強度なボディとしている。