ダイハツ やっぱり本当だった「DNGAプラットフォーム」の存在!

2016年1月29日の共同記者会見に臨むダイハツ工業の三井正則社長(右)。「BMWにおけるMINIのような存在に」というコメントも注目を浴びた
2016年1月29日の共同記者会見に臨むダイハツ工業の三井正則社長(右)。「BMWにおけるMINIのような存在に」というコメントも注目を浴びた

ダイハツ工業は2016年3月16日、4月1日付で行なう組織改正および役員人事の内容を発表した。その概要は2016年8月に予定されているトヨタ自動車による完全子会社化を見据えてのもので、とくにサプライズはない。しかしながら、1月29日の子会社化についての共同記者会見で、ダイハツの三井正則社長がトヨタの豊田章男社長に促されて口に出したDNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)プラットフォームの開発が、今回改めて公式にアナウンスされたことに注目したい。

4月1日付の組織改正の狙いは、トヨタによる完全子会社化でダイハツの役割が大きく変化することに対応したもの。さらに子会社化以降もダイハツブランドの確立と進化、ならびにトヨタグループ内でのスモールカー分野における業務推進体制を構築することも訴求。具体的には全社を3ユニット体制とし、トップ直轄の企画機能の強化を通じたスピーディかつコンパクトなマネジメント体制、ならびに各階層におけるトヨタとの緊密な連携体制の実現を目指している。

第1の「コーポレートユニット」は、中長期におけるダイハツグループ全体の主要戦略立案を担うコーポレート企画センター、戦略に合致した先行技術開発を推進する技術開発センター、管理機能の効率化と短期の全社事業管理を推進する管理センターで構成される。

次に「DNGAユニット」だが、これはトヨタのTNGAと対をなすダイハツ独自のクルマづくりの核となるものだ。ダイハツはDNGAをもとにトヨタグループ内で独自の価値を発揮することを目指すとのこと。そのスピード推進に向け、開発/調達/生産/CSの各本部をこのユニットへと再編した。

3番目の「ブランドユニット」は、国内外のダイハツブランド事業を商品・事業・販売まで一貫して推進する「Dブランドオフィス」と、協業プロジェクトや新規国開拓などを推進する「プロジェクト推進オフィス」で構成される。

2015年10月に開催された東京モーターショーに出展されたコンセプトモデル「D-BASE」
2015年10月に開催された東京モーターショーに出展されたコンセプトモデル「D-BASE」

ちなみに今後DNGAが担っていくのはTNGAの守備範囲外となるセグメントで、ダイハツが得意とするA/Bセグメントの車種であることは確実だ。ただし、直近に発表予定の次期ブーン/パッソからDNGAが導入されるかどうかは微妙だろう。おそらくは2015年の東京モーターショーに出展されたコンセプトモデル「D-BASE」の市販バージョンとして、次期ミライースがデビューするタイミングの今秋以降ではないかと思われる。

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