2014年6月19日、ダイハツは2代目となる新型コペンを発表した。初代のダイハツ・コペンは2012年夏に生産を終了したが、まったく新たなコンセプトによる2代目登場し、同日からスポーツカーデザインの「コペン ローブ」が発売された。
新型コペンは、スポーツカーらしい感動の走り、自分らしさを表現できるクルマという軽自動車に新たな価値を提供することを目的に開発された新型車だ。またこのコンセプトを実現するために、開発、生産、営業というダイハツ全体での新たな取り組みにチャレンジしている。なお、旧型コペンは「Compact Open」の頭文字だが、新型コペンは「Community of OPEN car life」の略語だという。
新型コペンは専用のボディモノコック骨格「D-Frame」と、脱着式の内外装「DRESS-FORMATION」構造を採用し、軽自動車の枠から突出した走りと、自分らしさを表現できるという新たな機能を備えている。つまり、購入後でもデザインを変えられるという驚きの発想だ。またオーナーの愛着を深め、親しみを感じられるようにコペンの専用工場は開かれた「コペンファクトリー」としている。
「コペンファクトリー」は、通常の量産車とは異なり、時間をかけて丁寧に製造される生産現場をオーナーが見学できるというシステムだ。2014年夏に正式オープンする予定とされている。
D-Frameは、従来型コペンとの比較で、曲げ剛性3倍、ねじり剛性1.5倍という圧倒的な高剛性を実現。専用サスペンション・チューニングにより、ヨーロッパのBセグメント車に匹敵する走りのテイストを実現という驚きの性能。
ボディ外板は、13個の樹脂パーツから構成され、コペンを購入後にもボディカラーやデザインを変更することができる「DRESS-FORMATION」というコンセプトを採用している。今回発表されたのは、スポーティな「COPEN Robe」とアクティブなクロスオーバー風の「COPEN X(クロス)モデル」の2種類。当然、今後も新たなデザインが追加されるのだろう。またサードパーティからのボディも発売される。さらに手軽にドレスアップなどができるダイハツの用品、アクセサリーも多数が設定されている。
新型コペンに関する詳細情報は目指したのはヨーロッパBセグメントのエモーショナルな走り 新型「COPEN」の採用技術を発表、新型「コペン・プロトタイプ」試乗レポート 軽自動車でここまでできる!を参照されたい。
営業部門は、オーナー達が自分の個性を自由に表現できるようなサポート体制を築き、「LOVE LOCAL by COPEN」を合言葉に、販売店に専用のスペースを提供。オーナーとのコミュニケーションを深めるようにしている。具体的にはコペン認定販売店に「コペンサイト」を開設。オーナーが集い、交流できるサロンとする。コペンサイトには認定スタッフの「コペンスタイリスト」が常駐し、地域ごとのイベントなども展開するという。
さらにダイハツの直営拠点、「ローカルベース」も新設される。ローカルベースはオープンカーライフを楽しむための情報発信拠点と位置付けられ、第1号店は鎌倉に開設する。オーナーとのコミュニケーションの場でありカフェとして利用できる他、地域と連携したコラボレーションを行なうという。
なお新型コペンは、2種類のデザインで発表されたが、スポーツカーとしてのダイナミックさを表現した「COPEN Robe(コペン ローブ)」が6月19日発売で、クロスオーバー風のデザインを採用する「COPEN X(クロス)モデル」は、2014年秋に発売予定。