フォルクスワーゲン コンパクトSUV「T-クロス」導入記念モデル発売

フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンは、フォルクスワーゲンのSUVシリーズの中で最小となるBセグメントのコンパクトSUV「T-クロス」を発表した。同時に、導入記念モデルの特別仕様車「T-クロス 1st」、ほぼフル装備の「T-クロス 1st プラス」の2モデルの受注を開始した。納車は2020年1月以降に順次開始される。

フォルクスワーゲン コンパクトSUV「T-クロス」導入記念モデル発売

パッケージング

「T- クロス」は、フォルクスワーゲングループの生産モジュール「MQB」を採用。ポロなどと共通のプラットフォームとしている。「T-クロス」のボディ・サイズは、全長4115mm、全幅1760mm、全高1580mm、ホイールベース2550mmとBセグメントのボディサイズでまとめられている。この「T-クロス」はスペイン・ナバラ工場で生産される。
フォルクスワーゲン コンパクトSUV「T-クロス」導入記念モデル発売
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T-クロスはベースとなっているポロより全長55mm、全幅10mm大きいが、いわゆるBセグメント・プラスのサイズまで拡大していない。また、コンパクトなボディサイズでありながら、よりアップライトな着座姿勢とすることで、広々とした居住性に加え、クラストップレベルとなる455Lのラゲッジスペースを持ち、さらにリヤシートを畳むと1281Lというクラス・トップレベルのスペースが得られるなど、高い実用性を備えている。

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フロントのヒップ・ポジションは597mm、リヤは652mmの高さで、ポロに比べ約100mm高くなっている。そして2550mmのホイールベースを活かし、5人乗員がリラックスできる広々とした室内を実現。SUVならではの高い着座位置により、前方視界が良く視認性が優れている。さらに、様々な用途に合わせて、車内のレイアウトがアレンジでき、リヤシートは最大14cmの前後スライドを備え、シートバックは60:40に分割可能だ。

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デザイン

デザインは、ティグアンなどフォルクスワーゲンのSUVデザインを継承しながら、ヘッドライトと一体化したワイドなラジエーターグリル、ボディサイドを水平に走るキャラクターラインを持ち、ソリッド感を強調している。力強いショルダー部がパワフルな印象を与え、リヤエンドの横幅一杯に広がるブラック・トリムフレームを備えたリフレクターバンドが、クルマの幅広さを演出。ポロより一回り大きく、力強く見える。

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標準設定のホイールは、「TSI 1st」が16インチ・アルミホイールで、タイヤサイズは205/60R16 、「TSI 1stプラス」が18インチ・サイズで、タイヤサイズは215/45R18となっている。

18インチ・ホール
18インチ・ホール

エクステリア・カラーは新色のマケナ・ターコイズメタリックやダークペトロールをはじめ、全8色展開。デザインパッケージとの組み合わせにより、全21バリエ―ションの中から、自分に合った1台を選択できる。

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インテリアは、導入特別仕様「T-クロス1stプラス」の場合は、内外装のカラーを個性的に彩る3色のデザインパッケージ、「ブラック」、「オレンジ」、「グリーン」を標準設定し、ドアミラーやアルミホイールに加えてインテリアが3色の中から選択できるようになっている。

フォルクスワーゲン コンパクトSUV「T-クロス」導入記念モデル発売
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パワートレーン

「T-クロス」は、ヨーロッパでは1.0TSI、1.5TSI、1.6TDIという3種類のエンジンを設定しているが、日本には1.0L・3気筒TSIエンジンを導入。この3気筒エンジンは最高出力116ps、最大トルク200Nmを発生し、7速DSGを組み合わせており、軽快で俊敏な走りを実現する。

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動力性能は、0-100km/h加速は9.9秒、最高速は193km/h。また、WLTCモード燃費は16.9km/Lとなっている。なお、T-クロスはアーバンSUVとされ、FF駆動のみで4WDモデルは設定していない。

装備、安全システム

特別仕様モデルの「T-クロスTSI1st」、「T-クロスTSI1stプラス」は、オプションのフォルクスワーゲン純正インフォテイメントシステム「デイスカバー・プロ」を特別に標準装備。8インチの大型スクリーンにタッチ式センサーボタンとダイヤルを採用し、高い視認性とスムーズな操作性を実現。

フォルクスワーゲン コンパクトSUV「T-クロス」導入記念モデル発売

このインフォテイメントシステムは、モバイル・オンラインサービス「フォルクスワーゲンCar-Net」に対応しており、スマートフォンとの接続で最新の施設検索や運転に必要な様々な情報の取得ができる。また前後で4ヶ所のUSBポート、さらにスマートフォンのワイヤレス充電も備えている。

安全システムは、「アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付)」をはじめ、歩行者検知機能とシティエマージェンシーブレーキ機能を備えた「プリクラッシュブレーキシステム」、事故の可能性がある状況で、自動で窓を閉め、シートベルトを締め上げブレーキ圧を高める「プロアクティブ・オキュパント・プロテクション」や、車両後方の死角を監視しドライバーに警告を発する「ブラインドスポットディテクション」、そして駐車可能スペースの検出とステアリング操作を自動で行なう「パークアシスト」、駐車時の障害物を検知して警告音で知らせる「パークディスタンスコントロール(フロント/リヤ、前進/後退時衝突軽減ブレーキ機能付)」などが標準装備される。

フロント・カメラ
フロント・カメラ

「T-クロスTSI1stプラス」は、さらに車線の逸脱を検知するとステアリング補正を行なう「レーンキープアシスト」と、対向車のヘッドライトなどを検出しライトの照射角度を自動で調整する「ハイビームアシスト」など上級モデルと同等の機能を備えている。

価格帯は299万9000円〜335万9000円で、国産のBセグメント、Bセグメント・プラスのSUVユーザー層をターゲットに、価格、装備、機能性などでの商品力をアピールしている。

なお、今回の「T-クロス」の発売は導入記念の特別仕様車のみで、2020年春以降に標準のカタログモデルが導入される予定だという。また、2020年内には、Bセグメント・プラスのセグメントに属するSUV「T-ロック」も日本に導入予定とされている。

フォルクスワーゲン T-クロス 諸元表

【価格】

  • T-クロス TSI 1st:299万9000円(税込み)
  • T-クロス TSI 1st プラス:335万9000円(税込み)

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