ボルボ 改革の最終章 「ポールスター」が高性能電気自動車ブランドに!

2017年6月26日、ボルボ・カーズは、プレミアムカーメーカーのポジションを確立するため、パフォーマンスカー部門の「ポールスター」を、新しく独立したブランドと再定義し、グローバルな高性能電気自動車に専業すると発表した。これにより、ボルボが現在進めている一連のブランド改革が最終段階を迎えることになる。

ボルボ・カーズはこの変革を推進するため、ボルボのデザイン担当上級副社長トーマス・インゲンラートがポールスターの新CEOに就任することを発表した。インゲンラートは、ここ数年のボルボのブランド&デザイン変革を指揮した責任者だ。

ポールスターのCEOに就任するトーマス・インゲンラート氏
ポールスターのCEOに就任するトーマス・インゲンラート氏

ーーボルボ・カーズ代表取締役社長兼CEOのホーカン・サムエルソンは?
「トーマス・インゲンラートがポールスター経営陣を率いるということは、ボルボ・カー・グループの中でポールスターを真に差別化された独立ブランドとすることに、私達が本気で取り組んでいることを示しています。また自動車業界で25年の実務経験を持つジョナサン・グッドマンは、トーマスのビジョンを実行段階へと推し進めるのに最適な組み合わせとなります。この経験豊富な経営陣は、ポールスター・ブランドを力強く前進させるでしょう。そしてポールスターは、急拡大している世界中の高性能な電気自動車のマーケットにおいて、確実に競争力を発揮するでしょう。私達はポールスターで、あらゆる市場において、世界で最も要求の厳しい進歩的なドライバーに向けた高性能エレクトリック・カーを提供できるようになります」と

ボルボ・カーズは、1996年からモータースポーツのパートナーであったポールスター・パフォーマンス社の株式を2015年7月に100%取得。将来、ポールスターは、ボルボのロゴを掲げないポールスター・ブランドの車両を提供することになるという。と同時に、ボルボの幅広い車両向けのエンジン・オプティマイゼーション・パッケージをポールスター・エンジニアリング・ブランドの名の下で提供することも継続される。

新たにボルボのデザイン担当上級副社長に就任するロビン・ペイジ氏
新たにボルボのデザイン担当上級副社長に就任するロビン・ペイジ氏

ポールスターは、ボルボ・カーズと技術的に連携することで、相乗効果により世界最先端の高性能電動車両の設計、開発、製造を可能にするとしている。

インゲンラートは「私はこの刺激的なブランドを設立し、素晴らしいオーダーメード製品のラインアップを開発し、私達の情熱をポールスター・チーム全体に行き渡らせるという挑戦に本当に興奮しています。ポールスターの歴史における次の章はたった今始まったばかりです」と語っている。

ポールスターは、製品や新事業計画について2017年秋に発表を行なう予定だという。ボルボの革新的なブランド戦略は大いに注目すべきだ。

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COTY
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