テスラ第3のモデル ファルコンウイングドアで電気駆動SUV「モデルX」登場 

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モデルXとニコラ・ヴィレジェ社長兼北アジア統括副社長

2016年9月12日、テスラ・ジャパンはテスラで3番目のモデルとなる電気駆動のSUVタイプ「モデルX」を初公開。同日からWEBサイトで受注を開始し、9月16日から東京の「テスラ青山」、大阪は9月17日から「テスラ心斎橋」に展示する。価格は895万円から

モデルXは、安全で速く高機能なSUV、実際にはクロスオーバーとして開発され、前後アクスルを駆動するデュアルモーターによるAWDだ。

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テスラ・モデルXは、多数の18650型リチウムイオン・バッテリーを敷き詰めたプラットフォームが使用され、コンポーネンツはモデルSと共通化されている。搭載するバッテリー容量は、60kWh、75kWh、90kWh、100kWhの4種類が設定されている。

衝突安全

モデルXのホイールベースは2965mmで、モデルSが2960mmとほぼ同じ。全長は5037mmで、モデルSより57mm長い。全幅は2070mm〔モデルSは1950mm)であり、サイズ的にはフルサイズとなっている。全高は1680mm、ドアを跳ね上げた状態では2200mmだ。

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ファルコンウイング・ドアを跳ね上げた状態。全高は2200mmとなる

100kWhのバッテリー搭載モデルは、0-100km/h加速が3.1秒とスーパーカー並みで、最高速は250km/h、航続距離はヨーロッパ走行モードで542kmと発表されている。

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フロントのラゲッジスペース
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リヤのラゲッジスペース

クーペタイプのボディフォルムだが、パッケージングは3列シート式で、2列目は2座席と3座席が選択できる。フロントドアは通常のスイングドアで、リヤドアは「ファルコンウイング・ドア」と呼ばれる跳ね上げ式としている。

ファルコンウイング・ドア。最もアップした状態
ファルコンウイング・ドア。最もアップした状態
ドアの幅を折り畳みながら下降するファルコンウイング・ドア
ドアの幅を折り畳みながら下降するファルコンウイング・ドア

ファルコン(はやぶさ)の名称通り、ドアが上昇、下降する時に横幅方向がすぼまるようなアクションとなり、左右幅方向への張り出しが30cm以下なので、狭い場所でもドアを昇降させることができる。このファルコンウイング・ドアを採用したことでスライドドア並みの乗降のしやすさを確保しているのだ。

リヤエンドには自動昇降式のアクティブ・スポイラーを備え、クリーンなボディデザインと合わせ、cd値は0.24と優れた空力性能を備えている。

2列目シート
2列目シート

キャビンのパッケージングは、完全フラットなフロアと、モデルSよりアップライトな乗車姿勢とし、3列シート配列を実現している。またフロント席の上方は広大な、パノラミックビューと名付けられているガラスルーフとなっているのも特徴だ。このほか装備としては、インターネット接続が従来の3G回線から4G(LTE)に進化し、通信速度が向上している。

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フロントガラス一体式の大型のパノラミックビュー・フロントルーフガラス
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17インチ縦型ディスプレイとカラー液晶のメーターパネル(画像は左ハンドルだが、日本導入は右ハンドル)

モデルXは自動車用としては初の医療用HEPAエアフィルターを装備し、手術室と同等のクリーンな室内環境を実現している。モードは外気導入、室内循環、生物兵器防衛モードという3モードだ。生物化学兵器防衛モードとは室内を外気より少し高い気圧に加圧して、外界からの有毒物の侵入を防ぐ、ほぼ戦車なみのシステムだ。

カラー液晶のメーターパネル
カラー液晶のメーターパネル

なお話題のオートパイロットは、従来のVer.7.2 からVer.8にバージョンアップされる。このバージョンアップで、中距離以上のレンジはこれまでのカメラ情報中心からミリ波レーダーをメインセンサーに切り替えている他、オートパイロット中にステアリングホイールを一定時間以上手放しにするとシステムがキャンセルされるようになっている。

テスラ モデルX 諸元表

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