ロールス・ロイスモーターカーズは2019年5月17日、ロールス・ロイスの最上級リムジン「ファントム」に設定されるロングホイールベース仕様の超ラグジュアリーリムジン「プライバシースイート(Privacy Suite)」を日本に導入すると発表した。この真のビスポーク・ファントムは5月18日〜19日の2日間、コーンズ・モーターが運営するロールス・ロイス・モーター・カーズ東京のショールームで一般公開する。
モデル概要
ロールス・ロイスのラインアップの中でも、ラグジュアリーさ、格調の高さの頂点に立つのがファントムだ。そして、どこへ出かけようとも「プライバシーという贅沢」を求める人々の心にフォーカスしたスペシャルオーダーモデルが「プライバシースイート」だ。
ファントムのリヤキャビンに備わるこの秘密の、至高の空間によって、ときには歴史が作られる。こうした特殊な条件に対する深い理解をもとに、ロールス・ ロイスが生み出した「プライバシースイート」は、機能性とラグジュアリーを両立させ、 後席のスペースや快適性については一切の妥協を排したモデルだ。
2018年8月に中国・成都モーターショーで初公開された「プライバシースイート」は、ラグジュアリーとテクノロジーの融合を重視した特別な人のための特別なモデルで、前後のキャビンをボタン操作によって隔離する「エレクトロクロマチック・ガラス」を装備している。後部座席からの操作により、このガラスのパーティションを通して前方への視界が開ける透明な状態から、不透明な状態へと瞬時に切り替えることができるため、きわめて高度なプライバシーを確保することができる。
さらに「プライバシースイート」は、かねてから世界で最も静かとの評価を得ているロールス・ロイスの吸音・遮音性能を大幅に高めており、最高水準の静粛なキャビンを実現。特定周波数に対応した複合材を採用することで、リヤキャビンの会話が前席へ漏れるのを防ぐ。
また必要な場合は完全内蔵式インターコムよる連絡が可能だ。インターコムは後席からボタンを押すとドライバーに直接つながるほか、ドライバーからも後席を呼び出すことができる。ただし、後席側でこの呼び出しに答えるかどうかは自由だ。
サイドウィンドウとリヤウィンドウを完全に覆う「リヤ・プライバシーカーテン」や、カーテンを開いた場合にもプライバシーを高める「リヤ・プライバシーガラス」も装備されている。
この他に、後席のみから操作できる大型開口部が設けられ、書類などを前後キャビンの間で容易にやりとりできる。開いた状態では、開口部にやわらかい照明が当てられる。
また「プライバシースイート」は、「ビスポーク・リヤシアターエンターテインメント」システムも搭載。 このシステムは、高精細12インチモニター2つとHDMIポートを備え、このHDMIポートを使うことで、手持ちの高セキュリティの個人用デバイスを同期させることが可能だ。クラフトマンシップとテクノロジーを複雑に融合させた装備は、センターコンソールから展開・操作できる。
【公開場所】
ロールス・ロイス・モーター・カーズ東京(東京都港区芝2-7-17)
営業時間:10:00〜18:00
Tel: 03-6809-5450